東北道・佐野SA上り線 売店の利用できず
8月14日未明から東北自動車道・佐野サービスエリア(SA)上り線のフードコート、売店の営業が一斉にストップした。運営する(株)ケイセイ・フーズ(TSR企業コード:290996813、佐野市、以下ケイセイ社)の労使トラブルが原因とみられる。
東北道を管理する東日本高速道路(株)(TSR企業コード: 296427098、以下NEXCO東)も対応に追われている。東京商工リサーチ(TSR)は14日、ケイセイ社に取材を試みたが連絡がつかなかった。
TSRの企業データベースによると、ケイセイ社の代表取締役A氏が代表を兼務する企業は栃木県内に複数確認される。このうち、少なくとも2社は、最近の決算で債務超過に陥っている。ただ、取引先は「(ケイセイ社が)業績不振と聞いたことはなく、今回の事態に驚いている」と話す。
佐野SA上り線は、NEXCO東がケイセイ社にテナント運営を委託し、ケイセイ社はレストラン、フードコート、ショッピングコーナー(売店)を運営していた。
ケイセイ社は8月11日、ネットニュースで「一部の業者が納品を中止した」など、運営面の支障を報じられていた。NEXCO東にも12日以降、佐野SAに関する問い合わせが数多く寄せられているという。
NEXCO東は今後のフードコート等の運営について、「めどが立ち次第、すぐ営業再開したい」とコメント。ただ、再開時期は「ケイセイ社への確認が取れ次第」と語るにとどめ、再開のメドは立っていない。