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大塚久美子社長が会見「大塚家具は日本から一歩踏み出す」

 日米中連合が約78億円の第三者割当増資などを発表した(株)大塚家具(TSR企業コード:291542085、江東区)の大塚久美子社長が3月4日、日本外国特派員協会で会見した。
会見には(株)ハイラインズ(TSR企業コード:022392530、渋谷区)の陳海波社長も同席し、大塚家具との資本・業務提携から大塚家具の将来について言及した。
大塚久美子社長は、「日本から一歩踏み出す。中国のお客様に日本の商品とサービスを試してもらう」とアライアンスの狙いを説明した。
久美子社長は自ら実父の大塚勝久氏について語り、「(勝久氏は)業界随一の目利きを持っている。価値観は一緒」と歩み寄りをみせた。だが、勝久氏が経営する匠大塚(株)(TSR企業コード:015391809、東京都中央区)との統合説は、「考えが及ばない」と一蹴した。
久美子社長は、大塚家具の国内店舗の出退店や赤字解消、業績予想についての質問には明確なコメントを避けた。

大塚家具(会見する大塚社長(右)陳社長(左))

大塚家具(会見する大塚社長(右)陳社長(左))

中国進出の強い意気込み

 久美子社長は、「世界の消費者に商品とサービスを提供していきたい。中国のお客様に向け、イージーホームとハイラインズの協力でアライアンスの成果を楽しみにしている」とコメント。「スピードを100倍にあげ、ブランドイメージを創る」と意欲をみせた。
3期連続の赤字の理由については、「家具業界の取り巻く環境の急速な変化」をあげた。また、「人口減少やインターネット技術など再構築が必要だった。しかし、プロキシーファイト(委任状争奪)で再構築のスピードが著しく落ちていた」と説明した。
最後に、実父の勝久氏との関係について、「上場会社として経営(方針)は異なったが、愛着をもって耐久家具を提供し、使いたいという価値観は一緒」と強調。さらに「同じ価値観を持つ団体グループ(の結成)を考えており、団体ができれば父にも声を掛けたい」と展望を語った。

質疑応答で久美子社長は、経営責任について問われ、「(中国進出を)なしとげていく」と強気の姿勢をみせた。中国市場はライバルも多く、業績への貢献には時間が必要だろう。
一方、赤字の国内店舗については、「(出退店は)試行錯誤」と述べるにとどまり、抜本的な対策は示さなかった。
増資で手元流動性は高まったが、赤字の歯止め策は示されなかった。今回の外部との資本提携が大塚家具の再生へのマイルストーンとなるか、目を離せない。


(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2019年3月6日号掲載予定「Weekly Topics」を再編集)


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