ハウスドゥの子会社、かぶちゃん農園に対する債権取立遅延のおそれを公表
2018年10月1日、東京地裁に破産を申請し同日、破産開始決定を受けたかぶちゃん農園(株)(TSR企業コード:296009326、長野県)の影響が広がっている。
10月2日、不動産仲介・売買を手がける(株)ハウスドゥ(TSR企業コード:642216819、東証1部)の連結子会社で不動産金融業者の(株)フィナンシャルドゥ(TSR企業コード:642338825、大阪府)が、かぶちゃん農園の破産を受けて債権取立遅延のおそれがあることを公表した。
2018年6月13日に東京商工リサーチ(TSR)情報部が確認した都内の不動産の登記簿には、根抵当権者がフィナンシャルドゥ、債務者が「かぶちゃん農園」で、極度額5億4,000万円の根抵当権が2017年8月16日付で設定。2018年3月22日、極度額が9億2,400万円に変更されている。
ハウスドゥのリリースによると、債権取立遅延のおそれがある「かぶちゃん農園」向けの不動産担保ローン残高は7億6,658万円で、ハウスドゥの連結純資産に対する割合は7.9%。今後の見通しについて同社は、「不動産担保物件の鑑定評価は貸付金額を上回っている。また、別除権を有し、これを行使することで貸付金及び利息の全額回収は可能と判断。2018年8月に公表した2019年6月期の業績予想の変更はしない」としている。
(東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2018年10月4日号に掲載予定「SPOT情報」を再編集)