• TSR速報

特定非営利活動法人ゆうばりファンタ

※画像は実際の企業と関係はありません

※画像は実際の企業と関係はありません

「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」を主催していた

 特定非営利活動法人ゆうばりファンタ(夕張市)は1月29日、札幌地裁より破産開始決定を受けた。
 破産管財人には大川哲也弁護士(弁護士法人橋本・大川合同法律事務所、札幌市中央区北4条西20-1-28)が選任された。
 負債総額は約9000万円。

 夕張市で1990年から開催されている「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」を2008年より主催するほか、「幸福の黄色いハンカチ思い出ひろば」の指定管理者として運営を手掛け、ピーク時の2012年11月期には1億7081万円の売上高を計上していた。「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」は、地域に密着した映画祭として相応の知名度を有し、2020年のコロナ禍以降はオンライン形式での開催を行い、2022年には現地開催イベントを実施していた。

 しかし、2024年に過去の受賞者へ贈られる賞金に未払いがあることが発覚し、夕張市が後援を見送ったことで、映画祭の開催を自粛し収入が減少。こうしたなか、外部への資金流出が疑われる事案が発生し、資金繰りが限界となり、今回の措置となった。

※特定非営利活動法人ゆうばりファンタ(TSR企業コード:012217859、法人番号:3430005007077、夕張市本町3-336、設立2007(平成19)年3月)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

【解説】秀和システムの法的整理、異変察知は「船井電機より前」

(株)秀和システム(TSRコード:292007680、東京都)への問い合せは、船井電機(株)(TSRコード:697425274、大阪府)の破産の前後から急増した。ところが、あるベテラン審査マンは「ERIが弾けた時からマークしていた」と耳打ちする。

2

  • TSRデータインサイト

2025年3月期決算(6月27日時点) 上場企業「役員報酬1億円以上開示企業」調査

2025年3月期決算の上場企業の多くで株主総会が開催された。6月27日までに2025年3月期の有価証券報告書を2,130社が提出した。このうち、役員報酬1億円以上の開示は343社、開示人数は859人で、前年の社数(336社)および人数(818人)を超え、過去最多を更新した。

3

  • TSRデータインサイト

1-6月の「訪問介護」倒産 2年連続で最多 ヘルパー不足と報酬改定で苦境が鮮明に

参議院選挙の争点の一つでもある介護業界の倒産が加速している。2025年上半期(1-6月)の「訪問介護」の倒産が45件(前年同期比12.5%増)に達し、2年連続で過去最多を更新した。

4

  • TSRデータインサイト

船井電機の債権者集会、異例の会社側「出席者ゼロ」、原田義昭氏は入場拒否

破産手続き中の船井電機(株)(TSRコード:697425274、大阪府)の第1回債権者集会が7月2日、東京地裁で開かれた。商業登記上の代表取締役である原田義昭氏は地裁に姿を見せたものの出席が認めらなかった。会社側から債務者席への着座がない異例の事態で14時から始まった。

5

  • TSRデータインサイト

1-6月の「人手不足」倒産 上半期最多の172件 賃上げの波に乗れず、「従業員退職」が3割増

中小企業で人手不足の深刻な影響が広がっている。2025年上半期(1-6月)の「人手不足」が一因の倒産は、上半期で最多の172件(前年同月比17.8%増)に達した。

TOPへ