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(株)信州伊那國際ゴルフクラブ

※画像は実際の企業とは関係ありません

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~ゴルフ場はスポンサー企業へ譲渡予定~

 (株)信州伊那國際ゴルフクラブ(東京都千代田区、ゴルフ場:伊那市)は1月24日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、保全命令および監督命令を受けた。
 申請代理人は船橋茂紀弁護士(ノイエスト総合法律事務所、千代田区丸の内1-5-1)ほか。
 監督委員には早川学弁護士(早川法律事務所、東京都中央区日本橋2-16-4)が選任された。
 負債総額は会員約3000名からの預託金を中心に約33億円。

 長野県伊那市でゴルフ場「信州伊那国際ゴルフクラブ」(36H)を経営していた。中央・南アルプスをバックにした白樺コースは1984年日本女子プロゴルフ選手権が開催された名門コースとして定評があり、近年の年間売上高は4億円台で推移していた。
 しかし、市況の低迷やゴルフ人口の減少などから利用客が伸び悩んでいたうえ、預託金の償還問題があり資金繰りも悪化、今回の措置となった。

 なお、ゴルフ場事業は2024年1月、吸収分割手続きにより会社分割した新会社:伊那国際ゴルフクラブ(株)(千代田区)に移管。裁判所の許可を得て株式をスポンサーの坪井工業(株)(東京都中央区)に譲渡する予定で、冬季休業後の3月9日までに譲渡を終える計画としている。

※(株)信州伊那國際ゴルフクラブ(TSR企業コード:400380994、法人番号:4180001036740、千代田区大手町1-7-2、ゴルフ場:長野県伊那市西箕輪3350、資本金3000万円)
※伊那国際ゴルフクラブ(株)(TSR企業コード:860619648、法人番号:2010001240484、千代田区)
※坪井工業(株)(TSR企業コード:291094031、法人番号:3010001050701、東京都中央区)

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