全国企業倒産状況

2009年(平成21年)11月度 全国企業倒産状況

Xアイコン
facebookアイコン
倒産件数 1,132件
負債総額 694,833百万円
前月比(件数) -10.2%(前月 1,261件)
前月比(負債) +139.3%(前月 290,343百万円)
前年同月比(件数) -11.3%(前年同月 1,277件)
前年同月比(負債) +20.6%(前年同月 576,052百万円)

(負債総額1,000万円以上の倒産を集計、%は小数点2位以下切捨)

倒産件数が前年同月比11.3%減の1,132件、4カ月連続前年同月を下回る

 2009(平成21)年11月度の全国企業倒産件数(負債額1,000万円以上)は1,132件、負債総額が6,948億3,300万円となった。

 

 倒産件数は、前年同月比11.3%減で4カ月連続前年同月を下回り、今年最少となった。しかし、緩やかなデフレ傾向と急激な円高が 進行するなかで、景気の先行き懸念が高まっていることから今後の動向が注目される。

 

 負債総額は、前年同月比20.6%増となり6カ月ぶりに5,000億円を上回った。これは(株)ロプロ(負債2,500億円)と(株)穴吹工務店 (同1,388億円)の大型倒産発生が影響した。この2件で負債総額の過半(構成比55.9%)を占めた。

産業別

倒産件数、10産業のうち9産業で前年同月比減少

 減少率は、 金融・保険業41.6%減(12→7件)、運輸業28.3%減(53→38件)、卸売業17.2%減(197→163件)、建設業14.9%減(341→290件)、 小売業13.1%減(152→132件)、不動産業12.7%減(47→41件)、情報通信業8.1%減(49→45件)、製造業3.5%減(195→188件)、 サービス業他2.6%減(223→217件)の順。

 これに対して増加は、農・林・漁・鉱業の37.5%増(8→11件)だけだった。

産業別分類 件数(件) 負債額(百万円)
農・林・漁・鉱業 11 2,832
建設業 290 54,052
製造業 188 73,937
卸売業 163 34,033
小売業 132 17,519
金融・保険業 7 251,342
不動産業 41 210,117
運輸業 38 7,061
情報通信業 45 7,613
サービス業他 217 36,327
合計 1,132 694,833

※業種分類のコード(日本標準産業分類に基づく)改訂に伴い、弊社データベースは2009年1月度より新業種分類に移行した。各数値は新業種コードに基づく。

地区別

倒産件数、9地区のうち5地区で前年同月比減少

 減少率は、北海道38.5%減(57→35件)、九州30.5%減(118→82件)、中国23.8%減 (63→48件)、近畿13.7%減(342→295件)、関東13.2%減(461→400件) の順。

 これに対して増加は、中部25.4%増(118→148件)、北陸7.8%増(38→41件)、東北6.2%増(48→51件)の3地区となり、このほか四国が前年同月同数の32件だった。

 また都道府県別倒産件数では、前年同月を上回ったのが15県、減少が30都道府県、同数が2県となった。この結果、前年同月比では5カ月連続で減少が増加を上回った。

 

・北海道:件数が5カ月連続前年同月比減少。11月としては3年ぶりの30件台。

 

・東北:全体の件数が、10カ月ぶりに前年同月比増加。県別件数では、宮城、秋田、山形で前年同月比増加。

 

・関東:全体の件数が、3カ月連続前年同月比減少。県別件数では、新潟のみ前年同月比増加。

 

・中部北陸:全体の件数が、中部は11月としては5年ぶりの140件超え。北陸は3カ月ぶりに前年同月比増加。県別件数では、長野、岐阜、愛知、富山、石川で前年同月比増加。

 

・近畿:全体の件数が、3カ月連続前年同月比減少。県別件数では、全県で前年同月比減少。

 

・中国:全体の件数が、3カ月連続前年同月比減少。県別件数では、広島のみ前年同月比増加。

 

・四国:月次負債総額が、2007年3月以来2年8カ月ぶりに1,000億円を上回る。県別件数では、香川、高知で前年同月比増加。

 

・九州:全体の件数が、10カ月連続前年同月比減少、11月としては4年ぶりに100件を下回る。県別件数では、佐賀、大分、沖縄で前年同月比増加。

都道府県 件数(件) 負債額(百万円)
北海道 35 15,210
東北 51 6,672
青森 7 1,208
岩手 4 454
宮城 18 2,669
秋田 6 371
山形 6 419
福島 10 1,551
関東 400 95,781
茨城 19 6,377
栃木 8 757
群馬 11 8,451
埼玉 40 6,840
千葉 26 3,099
東京 222 54,702
神奈川 52 5,449
新潟 17 5,874
山梨 5 4,232
中部 148 32,267
長野 19 1,741
岐阜 25 8,321
静岡 20 7,177
愛知 74 12,765
三重 10 2,263
北陸 41 19,478
富山 15 8,290
石川 19 10,046
福井 7 1,142
都道府県 件数(件) 負債額(百万円)
近畿 295 329,142
滋賀 10 537
京都 43 46,205
大阪 169 268,286
兵庫 56 13,141
奈良 10 615
和歌山 7 358
中国 48 11,040
鳥取 3 3,789
島根 3 305
岡山 13 1,403
広島 22 4,377
山口 7 1,166
四国 32 164,365
徳島 3 230
香川 13 151,426
愛媛 10 3,116
高知 6 9,593
九州 82 20,878
福岡 31 5,741
佐賀 6 4,241
長崎 10 2,420
熊本 13 1,541
大分 9 4,380
宮崎 4 80
鹿児島 2 182
沖縄 7 2,293
合計 1,132 694,833

※地区の範囲は以下に定義している。

関東(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨)

中部(長野、岐阜、静岡、愛知、三重)

北陸(富山、石川、福井)

近畿(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)

 

◎産業別、建設業倒産が前年同月比14.9%減の290件、2年2カ月ぶりに300件を下回る

 

◎従業員数別:5人未満の構成比が前年同月比6.1ポイント上昇の65.1%

 

◎上場企業倒産が1件発生、今年は11月末時点で累計20件

 

◎従業員被害状況:従業員被害者数が9,332人、5カ月連続1万人を下回る

 

◎原因別:不況型倒産の構成比が過去最高の81.9%を占める

 

◎資本金別:前年同月比24.1%減の22件ながら3カ月ぶりに20件を上回る

 

◎中小企業倒産(中小企業基本法に基づく)は、前年同月比11.4%減の1,126件

当月の主な倒産

(株)ロプロ/大阪府/貸金業/250,034百万円/会社更生法

(株)穴吹工務店/香川県/マンション販売/138,811百万円/会社更生法

大西商事/京都府/土地売買業/42,389百万円/破産

日本ライツ(株)/東京都/CFL陰極管バックライトほか製造/11,287百万円/民事再生法

大旺管財(株)/高知県/不動産業/7,826百万円/特別清算

禁・転載・複写

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「鳶工事業」が苦境、倒産が過去最多ペース ~ 16年ぶり100件超、職人不足とコスト対応がネック ~

「建設現場の花形」と言われる鳶職人の世界に逆風が吹く。足場から鉄骨、支柱工事など建設現場で欠かせないが、倒産が過去最多ペースだ。有効求人倍率は7.94倍と深刻な人材難の鳶業界にあって採用難と高い技能、経験が若者の育成に足かせになっている。鳶工事業の倒産を分析した

2

  • TSRデータインサイト

「渋谷区」が倒産最多、2年連続も視野 ~ 倒産企業の半数が業歴10年超、新設法人は伸び鈍化 ~

街の主役は若者から大人へ。再開発で変貌を遂げる「シブヤ」に異変が生じている。 渋谷区に本社を構える企業倒産(1-8月)は、全国の市区郡別で最多の123件に達した。昨年(2025年1-12月)は161件で2007年以来、18年ぶり全国ワーストだった

3

  • TSRデータインサイト

2025年度の書店の利益、前年度の4.6倍に拡大 黒字企業が7割も、「増収増益」は13.4%

「本離れ」が言われて久しいが、書店経営が回復に転じた。全国の主な書店304社の2025年度の売上高合計は、6,121億4,000万円(前年度比1.6%増)、利益合計は40億2,600万円(同365.4%増)で、売上高は微増だったが、利益は前年度の4.6倍に急回復した。

4

  • TSRデータインサイト

翻訳業が苦境、利益は3年で7割減 ~ AIと競合で破産したケースも ~

AIが翻訳業界にドラスティックな変化を迫っている。日進月歩で精度が向上するなか、言語間の壁が低くなっている。この余波が翻訳業界に広がり、業績は3期連続で減収減益に追い込まれた。

5

  • TSRデータインサイト

「畳製造業」 伝統産業に忍び寄る市場変化と後継問題 売上は3年連続で低迷、業歴100年超の老舗が2割超

9月24日は「畳の日」。全国畳産業振興会が4月29日と9月24日の年2回定めている。日本の住文化の伝統を引き継ぐ畳のすばらしさをアピールすることが目的だが、畳製造業が長期低迷に陥っている。 全国の主な「畳製造業」256社の2025年度の売上高合計は402億7,700万円(前年度比1.3%減)だった

TOPへ