• TSRデータインサイト

ラグビーワールドカップ 日本代表の大躍進で「桜ジャージ」が品不足

日本代表の大躍進

 1997年からラグビー日本代表チームのジャージを提供している(株)カンタベリーオブニュージーランドジャパン(TSR企業コード:293789096、新宿区、以下カンタベリー)が、日本代表の大躍進で喜びに沸いている。
 ラグビーワールドカップ日本大会で、カンタベリーは日本代表の新レプリカジャージの生産数を強気の前回大会の15倍に増やして準備した。ところが、日本代表が優勝候補のアイルランドに歴史的勝利をあげるなど人気が沸騰し、店舗によっては品切れも発生している。
 カンタベリーの担当者は東京商工リサーチの取材に対し、「日本代表の活躍と日本大会の盛り上がりで(桜ジャージの)在庫が少なくなっている」と話す。ただ、「今から追加生産しても11月までの大会期間中には間に合わない」と申し訳なさそうに語った。
 2連勝と勢いに乗るラグビー日本代表。初戦のロシア戦(東京スタジアム)や2戦目のアイルランド戦(小笠山総合運動公園エコパスタジアム)の観客席は、「桜ジャージ」の赤白で埋め尽くされた。

販売数20万着か

 日本代表の2戦は、数万人のファンが新しい「桜ジャージ」を着用して観戦したとみられる。カンタベリーは生産数を公表しないが、スタジアムで観戦できなかった全国のファンまで含めると、すでに20万着が販売されたとみられる。
 日本代表の予選プールの残り試合は、10月5日(土)のサモア戦(豊田スタジアム)、10月13日のスコットランド戦(横浜国際総合競技場)の2試合となった。初のベスト8に向けて期待は高まるが、最後まで気の抜けない試合が続く。

「桜ジャージ」で心を一つに

  日ごとに人気の高まる「桜ジャージ」、サイズによっては品切れも予想されるという。2大会連続でジャイアントキリング(大番狂わせ)を再現した日本代表の勝利は、もう奇跡ではない。実力で夢の舞台に歩む日本代表の応援に、ファンも「桜ジャージ」で心を一つにする。

品薄状態の日本代表「桜ジャージ」(カンタベリー提供)

‌品薄状態の日本代表「桜ジャージ」(カンタベリー提供)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

2025年3月期決算(6月20日時点) 役員報酬1億円以上の開示は117社・344人

2025年3月期決算の上場企業の株主総会開催が本番を迎えた。6月20日までに2025年3月期の有価証券報告書を510社が提出し、このうち、役員報酬1億円以上の開示は117社で、約5社に1社だった。

2

  • TSRデータインサイト

「想定為替レート」 平均1ドル=141.6円 前期比1.9円円高を想定、4期ぶり円安にブレーキ

主な株式上場メーカー98社の2025年度決算(2026年3月期)の期首ドル想定為替レートは、1ドル=140円が48社(構成比48.9%)と約5割にのぼった。平均値は1ドル=141.6円で、前期に比べ1.9円の円高となった。

3

  • TSRデータインサイト

代金トラブル相次ぐ、中古車販売店の倒産が急増

マイカーを売却したのに入金前に売却先の業者が破たん――。こうしたトラブルが後を絶たない。背景には、中古車価格の上昇や“玉不足”で経営不振に陥った中古車販売店の増加がある。倒産も2025年1-5月までに48件に達し、上半期では過去10年間で最多ペースをたどっている。

4

  • TSRデータインサイト

日産自動車の役員報酬1億円以上開示は5人 内田前社長の報酬額は3億9,000万円

 経営再建中の日産自動車が、2025年3月期決算の有価証券報告書を提出した。報酬額1億円以上の個別開示の人数は5人で、前年と同数だった。

5

  • TSRデータインサイト

2024年上場企業の「個人情報漏えい・紛失」事故 過去最多の189件、漏えい情報は1,586万人分

2024年に上場企業とその子会社が公表した個人情報の漏えい・紛失事故は、189件(前年比8.0%増)で、漏えいした個人情報は1,586万5,611人分(同61.2%減)だった。 事故件数は調査を開始した2012年以降、2021年から4年連続で最多を更新した。

TOPへ