税引前当期純利益

通常の企業活動で得られた利益である経常利益に臨時的に発生した特別利益、特別損失を加減算して計上される利益で、事業活動において獲得した全ての利益額です。

計算式

【経常利益+(特別利益-特別損失)】

税引前当期純利益の特徴

企業の本業・副業・臨時で生じた損益を加味して計上される利益であり、1年間で得た全ての純粋な利益という意味合いが強く、課税所得に近いイメージです。金額の大きい固定資産の売却など特別な要因がない限り、経常利益の額からさほど乖離することはありませんが、乖離している場合には特別損益の発生があった可能性が高いです。

TSRの視点

企業の最終的な1年間の業績を示すのは税引後当期純利益であり、一般では重要視されていますが、税引後当期純利益は法人税・住民税及び事業税を考慮しており、これは当期以前の利益が大きく影響を与えるため純粋な当期の利益を示すものではありません。純粋な企業活動全般の収益性比較という観点からは、最低3期分の税引前当期純利益の比較が望ましく、営業利益や経常利益との比較で本業・副業・事業全体とのバランスを確認することも与信管理では重要となります。

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