• TSR速報

(株)仙台空港カントリークラブ

※画像は実際の企業とは関係ありません

※画像は実際の企業とは関係ありません

 (株)仙台空港カントリークラブ(宮城県名取市)は5月9日、一部株主とゴルフ会員権を持つ債権者25名から東京地裁に会社更生法の適用を申し立てられ同日、調査命令を受けた。
 申請代理人は西村國彦弁護士(さくら共同法律事務所、東京都新宿区四谷1-6-1)ほか。調査委員には福田大助弁護士(山王シティ法律事務所、東京都港区赤坂2-2-21)が選任された。
 負債総額は債権者約1900名に対して約7億5000万円。
 

 ゴルフ場「仙台空港カントリークラブ」の運営会社。18ホールの丘陵コースと最大収容人数150名の大規模なレストランを備え、地元のプレイヤーから支持を得ていた。しかし、ゴルフブームの沈静化や過去の投資負担などから経営が悪化。2003年8月28日、負債約113億円を抱えて東京地裁に民事再生法の適用を申請した。スポンサー企業による支援もあり、2006年5月に再生手続が終結した。
 その後、「米原ゴルフ倶楽部」(千葉県市原市)など複数のゴルフ場を運営する(株)エイチ・ジェイ(市原市)のグループ会社であるSW開発(株)(千代田区)の100%子会社となった。以降はエイチジェイグループとして事業を展開していた。
 SW開発の発行済み株式はエイチジェイグループの法人を含む2社で保有されていたが、このうち1社の持ち分全てが移転された。これを受け、2022年12月27日、エイチジェイの役員を兼務する当社の一部取締役が解任され、新たに2名が取締役に就任。エイチジェイ側が反発し、トラブルに発展した。このため、エイチジェイと一部ゴルフ会員から会社更生法を申し立てられ、今回の措置となった。

※(株)仙台空港カントリークラブ(TSR企業コード:140342788、法人番号:7370801000139、名取市愛島北目2-66、設立1991(平成3)年2月、資本金1億円)
※(株)エイチ・ジェイ(TSR企業コード:295625317、法人番号:6040001054952、市原市)
※SW開発(株)(TSR企業コード:297408933、法人番号:8010001121225、千代田区)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

「人手不足」企業、69.3%で前年よりも悪化 建設業は8割超が「正社員不足」で対策急務

コロナ禍からの経済活動の再活性化で人手不足が深刻さを増し、「正社員不足」を訴える企業が増加している。特に、2024年問題や少子高齢化による生産年齢人口の減少などが、人手不足に拍車をかけている。

2

  • TSRデータインサイト

「食品業」倒産 2年連続増加の653件 原材料やエネルギー価格、人件費上昇が負担

歴史的な円安が続くなか、歯止めが掛からない食材の価格上昇、人件費などのコストアップが食品業界の経営を圧迫している。2023年度(4-3月)の「食品業」の倒産(負債1,000万円以上)は653件(前年度比16.3%増)で、2年連続で前年度を上回った。

3

  • TSRデータインサイト

【破綻の構図】テックコーポレーションと不自然な割引手形

環境関連機器を開発していた(株)テックコーポレーションが3月18日、広島地裁から破産開始決定を受けた。 直近の決算書(2023年7月期)では負債総額は32億8,741万円だが、破産申立書では約6倍の191億円に膨らむ。 突然の破産の真相を東京商工リサーチが追った。

4

  • TSRデータインサイト

2024年の「中堅企業」は9,229社 企業支援の枠組み新設で、成長を促進し未来志向へ

東京商工リサーチの企業データベースでは、2024年3月時点で「中堅企業」は9,229社(前年比1.2%増、構成比0.7%)あることがわかった。うち2023年の中小企業が、2024年に「中堅企業」に規模を拡大した企業は399社だった。一方、「中堅企業」から「中小企業」へ規模が縮小した企業も311社みられた。

5

  • TSRデータインサイト

「経営者保証」 75%の企業が「外したい」 保証料率の上昇、金融機関との関係悪化を懸念する声も

資金調達時の経営者(個人)保証について、「外したい」と回答した企業が75.5%にのぼり、経営者保証に拠らない融資へのニーズが大きいことがわかった。ただ、保証料率の上乗せや金融機関との関係悪化を懸念して経営者保証を外すことに慎重な企業も多い。

記事カテゴリを表示
記事カテゴリを閉じる

プリントアウト

RSS

CLOSE
TOPへ