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11月のコロナ破たん、11日時点ですでに100件に迫る 累計は4715件

 11月11日は「新型コロナ」関連の経営破たん(負債1,000万円以上)が16件判明、全国で累計4,488件(倒産4,331件、弁護士一任・準備中157件)となった。
 件数は2022年に入って増勢を強め、9月は206件が判明し、月間では2022年3月(216件)、2022年6月(212件)に続き3度目の200件超えとなった。さらに10月は226件と、2カ月連続で200件超えとなり、これまでの月間最多件数を更新。11月も11日までに95件に達した。
 2021年の年間件数は1,718件に達し、2020年の843件に比べて2倍に増加した。2022年は10月までに1,832件で、すでに前年1年間を超え、高い水準で推移している。
 倒産集計の対象外となる負債1,000万円未満の小規模倒産は累計227件判明。この結果、負債1,000万円未満を含めた新型コロナウイルス関連破たんは累計で4,715件に達した。
 国内の企業数(358万9,333社、2016年総務省「経済センサス」)を基にした比率では、コロナ破たん率は0.131%で1,000社に1社が破たんした計算となる。都道府県別で最も比率が高いのは東京都の0.236%で唯一の0.2%台、一方最低は宮崎県の0.051%で、地域間での格差がみられる。
 コロナ感染の第8波が予測され、流動的な状況が続くが、入国制限の緩和や消費促進のための支援策が実施など、ウィズコロナの動きも進んでいる。一方、コロナ関連融資は据え置き期間が終了し、返済開始が本格化しつつある。企業には返済原資を賄うだけの収益力の回復が求められ、コロナ禍での資金繰り支援の副作用として生じた過剰債務にどう対処するか、課題となっている。
 また、円安進行による資材高や物価高、人手不足でのコストアップが過剰債務に陥った企業に追い打ちをかけ、コロナ関連破たんはさらに増勢をたどる可能性が高まっている。

【都道府県別】(負債1,000万円以上) ~ 100件以上は10都道府県 ~

 都道府県別では、東京都が939件と全体の2割強(構成比20.9%)を占め、突出している。以下、大阪府446件、福岡県が223件、愛知県が221件、神奈川県201件、兵庫県192件、北海道176件、埼玉県160件、千葉県125件、静岡県120件と続く。
 11日は大阪府で6件、東京都で5件など、全国で合計16件判明した。10件未満は鳥取県のみの1県、10~20件未満が3県、20~50件未満が20県、50件以上100件未満が13府県、100件以上は10都道府県に広がっている。

【業種別】(負債1,000万円以上) ~ 飲食が最多 建設、アパレル、食品卸、宿泊が続く ~

  業種別では、来店客の減少、休業要請などで打撃を受けた飲食業が最多で702件に及ぶ。営業制限が続いた地域を中心に、経営体力の消耗やあきらめによる飲食業の新型コロナ破たんがさらに増加する可能性も強まっている。
 次いで、工事計画の見直しなどの影響を受けた建設業が510件に達した。小売店の休業が影響したアパレル関連(製造、販売)の330件。このほか、飲食業などの不振に引きずられている飲食料品卸売業が195件。インバウンドの需要消失や旅行・出張の自粛が影響したホテル,旅館の宿泊業が153件と、上位を占めている。

【負債額別】(負債1,000万円以上)

 負債額が判明した4,431件の負債額別では、1千万円以上5千万円未満が最多の1,640件(構成比37.0%)、次いで1億円以上5億円未満が1,440件(同32.4%)、5千万円以上1億円未満が870件(同19.6%)、5億円以上10億円未満が242件(同5.46%)、10億円以上が239件(同5.39%)の順。
 負債1億円未満が2,510件(同56.6%)と半数以上を占める。一方、100億円以上の大型破たんも12件発生しており、小・零細企業から大企業まで経営破たんが広がっている。

【形態別】(負債1,000万円以上)

 「新型コロナ」関連破たんのうち、倒産した4,331件の形態別では、破産が3,891件(構成比89.8%)で最多。次いで民事再生法が162件(同3.7%)、取引停止処分が161件(同3.7%)、特別清算が99件、内整理が14件、会社更生法が4件と続く。
 「新型コロナ」関連倒産の約9割を消滅型の破産が占め、再建型の会社更生法と民事再生法の合計は1割未満にとどまる。業績不振が続いていたところに新型コロナのダメージがとどめを刺すかたちで脱落するケースが大半。
 先行きのめどが立たず、再建型の選択が難しいことが浮き彫りとなっている。

【従業員数別】(負債1,000万円以上)

 「新型コロナ」関連破たんのうち、従業員数(正社員)が判明した4,310件の従業員数の合計は4万1,880人にのぼった。平均すると1社あたり約10人となる。
 4,310件の内訳では従業員5人未満が2,459件(構成比57.0%)と、半数以上を占めた。次いで、5人以上10人未満が837件(同19.4%)、10人以上20人未満が546件(同12.6%)と続き、従業員数が少ない小規模事業者に、新型コロナ破たんが集中している。
 また、従業員50人以上の破たんは2021年上半期(1-6月)で17件、下半期(7-12月)で15件。2022年は上半期で24件に増加し、7月以降もすでに25件発生している。

※ 企業倒産は、負債1,000万円以上の法的整理、私的整理を対象に集計している。
※ 原則として、「新型コロナ」関連の経営破たんは、担当弁護士、当事者から要因の言質が取れたものなどを集計している。
※ 東京商工リサーチの取材で、経営破たんが判明した日を基準に集計、分析した。


1111未満

‌               (負債1,000万円未満含む)                  

1111コロナ率

‌               (都道府県別のコロナ破たん率、負債1,000万円未満含む)                      

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