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中小企業の息切れ増加、コロナ破たんが3カ月連続で月間最多 【11月30日16:00 現在】

 11月30日は16時時点で「新型コロナ」関連の経営破たん(負債1,000万円以上)が20件判明、全国で累計2,387件(倒産2,387件、弁護士一任・準備中109件)となった。
 月別では、2021年に入って2月以降、100件超えが続き、9月はこれまでの最多を更新する160件に達した。10月はさらにこれを上回る164件に達し、2カ月連続で最多を更新した。
 緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の解除後もコロナ破たんが減少する気配はみられず、11月も30日までに169件が判明し、3カ月連続で月間最多を更新した。
 倒産集計の対象外となる負債1,000万円未満の小規模倒産は累計128件判明。この結果、負債1,000万円未満を含めた新型コロナウイルス関連破たんは累計で2,515件となった。
 飲食店などの営業制限が緩和され、消費関連企業を中心に需要回復への期待が高まっている。ただ、新規感染者は沈静化が続くものの、変異ウイルス「オミクロン株」の世界的な拡大の兆しを受け、政府は外国人の新規入国を禁止する方針を表明するなど流動的な情勢は続いている。
 金融機関によるリスケなどの企業支援は継続するが、業績不振が長期化し過剰債務の問題も浮上している。コロナ関連破たんは息切れ型による脱落を中心に、引き続き高水準で推移する可能性が高まっている。

【都道府県別】(負債1,000万円以上) ~岐阜県が30件超え、香川県で30件目 ~

 都道府県別では、東京都が517件(倒産499件、準備中18件)に達し、全体の2割強(構成比21.6%)を占め、突出している。以下、大阪府248件(倒産241件、準備中7件)、神奈川県120件(倒産116件、準備中4件)、福岡県118件(倒産108件、準備中10件)、兵庫県107件(倒産100件、準備中7件)、愛知県106件(倒産105件、準備中1件)、北海道86件(倒産83件、準備中3件)と続く。
 30日は岐阜県で3件のほか、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府でそれぞれ2件、栃木県など7府県でそれぞれ1件判明し、香川県で30件目、岐阜県が30件を上回った。10~20件未満が15県、20~30件未満が7県、30件以上は22都道府県に広がっている。

【業種別】(負債1,000万円以上) ~飲食が最多の421件、建設、アパレル、食品卸、宿泊が続く ~

 業種別では、来店客の減少、休業要請などで打撃を受けた飲食業が最多で421件に及ぶ。これまで緊急事態宣言の対象となっていた地域では休業や時短営業、酒類提供の制限などで経営体力の消耗が懸念され、飲食業の新型コロナ破たんがさらに増加する可能性が強まっている。
 次いで、工事計画の見直しなどの影響を受けた建設業が239件、小売店の休業が影響したアパレル関連(製造、販売)の194件。このほか、飲食業などの不振に引きずられている飲食料品卸売業が111件。インバウンドの需要消失や旅行・出張の自粛が影響したホテル,旅館の宿泊業が104件と、上位を占めている。

【負債額別】(負債1,000万円以上)

 負債額が判明した2,354件の負債額別では、1千万円以上5千万円未満が最多の887件(構成比37.6%)、次いで1億円以上5億円未満が764件(同32.4%)、5千万円以上1億円未満が432件(同18.3%)、5億円以上10億円未満が140件(同5.9%)、10億円以上が131件(同5.5%)の順。
 負債1億円未満が1,319件(同56.0%)と半数以上を占める。一方、100億円以上の大型破たんも6件発生しており、小・零細企業から大企業まで経営破たんが広がっている。

【形態別】(負債1,000万円以上)

 「新型コロナ」関連破たんのうち、倒産した2,278件の形態別では、破産が2,030件(構成比89.1%)で最多。次いで民事再生法が107件(同4.6%)、取引停止処分が97件(同4.2%)、特別清算が33件、内整理が10件、会社更生法が1件と続く。
 「新型コロナ」関連倒産の9割を消滅型の破産が占め、再建型の会社更生法と民事再生法の合計は1割未満にとどまる。業績不振が続いていたところに新型コロナのダメージがとどめを刺すかたちで脱落するケースが大半。
 先行きのめどが立たず、再建型の選択が難しいことが浮き彫りとなっている。

【従業員数別】(負債1,000万円以上)

 「新型コロナ」関連破たんのうち、従業員数(正社員)が判明した2,262件の従業員数の合計は2万3,974人にのぼった。
 2,262件の内訳では従業員5人未満が1,280件(構成比56.5%)と、半数以上を占めた。次いで、5人以上10人未満が438件(同19.3%)、10人以上20人未満が283件(同12.5%)と続き、従業員数が少ない小規模事業者に、新型コロナ破たんが集中している。
 また、従業員50人以上の破たんは2021年上半期(1-6月)で17件、7月以降も11件発生している。


※ 企業倒産は、負債1,000万円以上の法的整理、私的整理を対象に集計している。
※ 原則として、「新型コロナ」関連の経営破たんは、担当弁護士、当事者から要因の言質が取れたものなどを集計している。
※ 東京商工リサーチの取材で、経営破たんが判明した日を基準に集計、分析した。


コロナ以上20211129

‌               (負債1,000万円以上)                  

コロナ未満20211129

‌               (負債1,000万円未満を含む)                      

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