• TSRデータインサイト

Xアイコン
facebookアイコン

「新型コロナウイルス」関連破たん状況【8月3日17:00 現在】

 8月3日は17時までに、「新型コロナ」関連の経営破たん(負債1,000万円以上)が11件(倒産11件)発生、2月からの累計は385件(倒産321件、弁護士一任・準備中64件)に達した。なお、集計対象外だが、負債1,000万円未満の小規模倒産が12件判明している。
 月別推移では2月2件、3月22件から4、5月は80件台に急増。6月に単月最多の103件が発生したが、7月は80件とやや減少した。政府や金融機関などの資金繰り支援が一定の効果をみせ、飲食・小売業などが通常営業体制に戻り、客足が回復の兆しをみせたことも要因とみられる。
 だが、都市圏を中心に感染者数が再び増加をたどり、流動的な状況が続く。支援に依存したぎりぎりの経営を続けている企業は多く、疲弊した企業の脱落が懸念される。

【都道府県別】 ~ 東京都が97件と突出 、10件以上発生は10都道府県~

 8月3日現在、都道府県別では和歌山、高知の2県を除く45都道府県で発生している。このうち、東京都が97件(倒産86件、準備中11件)と件数では突出。次いで、大阪府35件、北海道22件、愛知県20件と続き、10件以上の発生は10都道府県となっている。

【業種別】 ~ 飲食業が58件で最多、アパレル関連50件、宿泊業40件で続く ~

 業種別は、来店客の減少、休業要請などが影響した飲食業が58件で最多。次いで百貨店や小売店の休業が影響したアパレル関連(製造、販売)が50件、インバウンド需要消失や旅行・出張の自粛が影響した宿泊業が40件と、3業種が突出している。

【負債額】

 「新型コロナ」関連破たんのうち、倒産した321件の負債額別では、最多が1億円以上5億円未満で128件(構成比39.8%)。次いで、1千万円以上5千万円未満76件(同23.6%)、5千万円以上1億円未満が47件(同14.6%)、10億円以上が41件(同12.7%)、5億円以上10億円未満が29件(同9.0%)の順。
 負債1億円未満が123件(同38.3%)を占める。一方で、100億円以上の大型倒産も3件発生し、小・零細企業から大企業まで「新型コロナ」関連の経営破たんが広がっている。 

【形態別】

 「新型コロナ」関連破たんのうち、倒産した321件の形態別では、破産が276件(構成比85.9%)で最多。次いで、民事再生法が30件(同9.3%)、取引停止処分15件(同4.6%)だった。
 「新型コロナ」関連倒産の8割以上を消滅型の破産が占め、再建型の民事再生法は約1割にとどまる。
 業績不振が続いていたところに新型コロナのダメージを受け、回復の見込みが立たずに脱落したケースが大半となっている。

※ 企業倒産は、負債1,000万円以上の法的整理、私的整理を対象に集計している。
※ 原則として、「新型コロナ」関連の経営破たんは、担当弁護士、当事者から要因の言質が取れたものなどを集計している。
※ 東京商工リサーチの取材で、経営破たんが判明した日を基準に集計、分析した。


日本地図0803

Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「モームリ」前社長らに有罪判決、退職代行サービスは転機に

 8月28日、東京地裁は報酬目的で業務を弁護士に紹介した容疑などに問われていた退職代行サービス「モームリ」運営の(株)アルバトロス(TSRコード:694377686、横浜市、以下モームリ)の法人と前社長の谷本慎二被告らに有罪判決を言い渡した。

2

  • TSRデータインサイト

「マッサージ業界」の倒産増加 ~ 1-7月は過去最多、低価格台頭と施術者確保 ~

2026年1-7月の「マッサージ業」(接骨院・鍼灸院を含む)倒産が68件(前年同期比7.9%増)に達し、同期間では過去15年間で最多を更新した。

3

  • TSRデータインサイト

失業なき労働力移動の行方 ~窮境状態にある業種と「人手不足倒産」発生率の相関~

経営資源の配分は、各企業がその時々の最適を探っている。赤字法人率が6割を超え(※1)、人手不足に陥る企業も少なくない。今回は4つの経営資源のうち、「ヒト」「カネ」に注目し、業績が窮境状態に置かれ、かつ人手不足にも悩まされる業種に迫った。

4

  • TSRデータインサイト

芸能事務所に異変、倒産が相次ぐ

メディアの多様化で芸能事務所(プロダクション)が転換期を迎えている。2025年(1-12月)は倒産が26件発生し、2014年以降で過去最多だった。2026年も7月までに12件発生し、倒産が相次いでいる。

5

  • TSRデータインサイト

「焼肉店」の倒産が高止まり、「ヤキニクの日」食べる支援も一案

換気能力の高さから、コロナ禍で脚光を浴びた「焼肉店」が淘汰の波に揉まれている。2026年1-8月(20日まで)の「焼肉店」倒産は29件に達した。年間最多(59件)を記録した前年同期の35件に次ぎ、2009年以降、2024年同期と並ぶ2番目の高水準だ。

TOPへ