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(協)長門コミュニティータウンほか1社

画像は実際の企業と関係はありません

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~ショッピングセンター「ウェーブ」の運営などを手掛けていた~

 (協)長門コミュニティータウン(山口県長門市)と、(有)ウエーブ(山口県長門市)は3月20日、山口地裁萩支部より破産開始決定を受けた。
 破産管財人には山口正之弁護士(萩・山口法律事務所、萩市大字西田町70、電話0838-24-3666)が選任された。

 負債は、長門コミュニティータウンが債権者57名に対して約27億3000万円、ウエーブが債権者3名に対して約16億2200万円で、2社合計約43億5200万円。

 長門コミュニティータウンは、1991年10月に開業したショッピングセンター「ウエーブ」の運営・施設管理などを手掛けていた。1997年3月期には売上高6億406万円を計上したが、その後は過疎化による人口減少や競合店の出店などで集客が伸び悩み、売上は下降線をたどっていた。
 近年は建物の老朽化が進んでいたが、これまでの業績不振によって新たな資金調達は容易ではなく、施設の大規模改修およびリニューアルは実施できずにいた。こうしたなか、2019年7月には核テナントが店舗の閉鎖を決定。取り巻く環境がさらに悪化したことから、同年12月末で施設を閉鎖していた。
 ウエーブは、スーパーの運営管理等を手掛けていたが、長門コミュニティータウンに連鎖した。

 ※(協)長門コミュニティータウン(TSR企業コード:770121276、法人番号:8250005004773、長門市東深川803-8、設立1988(昭和63)年9月、出資総額1億3813万円  ※(有)ウエーブ:(TSR企業コード:027345718、法人番号:9250002014064、同所、設立1991(平成3)年7月、資本金3100万円)

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