全国企業倒産状況

2013年5月の全国企業倒産1,045件

Xアイコン
facebookアイコン
倒産件数 1,045件
負債総額 1,733億3,000万円
前月比(件数) +16.2%(前月 899件)
前月比(負債) -74.7%(前月 6,859億8,700万円)
前年同月比(件数) -8.9%(前年同月 1,148件)
前年同月比(負債) -38.6%(前年同月 2,825億5,800万円)

(負債総額1,000万円以上の倒産を集計、%は小数点2位以下切捨)

5月の倒産件数は1,045件 7カ月連続で前年同月を下回る

2013年(平成25年)5月度の全国企業倒産件数(負債額1,000万円以上)は1,045件、負債総額が1,733億3,000万円だった。
倒産件数は、前年同月比8.9%減で7カ月連続で前年同月を下回った。5月としては、過去20年間で2010年(1,021件)に次いで2番目に少ない水準だった。
負債総額は、前年同月比38.6%減。5月としては、過去20年間で最少金額。負債100億円以上の大型倒産が1件(前年同月2件)にとどまり、全体では1億円未満が738件(構成比70.6%)と小規模倒産が目立った。平均負債額も1億6,500万円(前年同月比32.9%減)で、5月としては過去20年間で最少にとどまった。

企業倒産月次推移


  • 金融円滑化法に基づく貸付条件変更利用後の倒産が単月最多の55件
  • 原因別件数:既往シワ寄せ(赤字累積)が今年最多134件、11カ月連続で前年同月を上回る
  • 形態別:法的倒産の構成比が過去最高の85.7%
  • 「東日本大震災」が影響した「震災関連」倒産が35件、13カ月連続で前年同月を下回る
  • 業種別件数:宿泊業、スーパー、広告関連業などで倒産増加
  • 中小企業倒産(中小企業基本法に基づく)が1,045件、7カ月連続のマイナス

産業別

産業別倒産件数 運輸業が今年最多の51件

運輸業が今年最多の51件(前年同月比24.3%増)、2012年11月(50件)以来、6カ月ぶりに50件を上回った。燃料価格上昇の影響が懸念される。金融・保険業は8件(同60.0%増)、4カ月連続で前年同月を上回った。
一方、建設業は251件(同5.6%減)で15カ月連続の減少。情報通信業が36件(同36.8%減)、不動産業が34件(同26.0%減)で、それぞれ4カ月連続で前年同月を下回り、小売業が132件(同6.3%減)で3カ月連続のマイナスとなった。また、製造業が153件(前年同月比4.3%減)、農・林・漁・鉱業が5件(同58.3%減)で、それぞれ 4カ月ぶりのマイナス。サービス業他が214件(同17.3%減)で2カ月ぶりにマイナス。このほか卸売業が前年同月同数の161件だった。
構成比では、建設業の24.0%を筆頭に、サービス業他が20.4%、卸売業が15.4%、 製造業が14.6%、小売業が12.6%と続く。

2013年5月 産業別倒産状況

主要産業倒産件数推移

地区別

地区別倒産件数 東北が5カ月ぶりに減少

  • 北海道:件数が7カ月連続で前年同月を下回る。
  • 東北:全体の件数が、5カ月ぶりに前年同を下回る。県別件数では、青森、宮城で前年同月比増加。
  • 関東:全体の件数が、7カ月連続で前年同月を下回る。県別件数では、茨城、栃木、群馬、新潟で前年同月比増加。
  • 中部北陸:全体の件数が、中部は3カ月ぶりにマイナス。北陸は前年同月同数。県別件数では、石川のみ前年同月比増加。
  • 近畿:全体の件数が、10カ月連続で前年同月を下回る。県別件数では、京都、兵庫、奈良で前年同月比増加。
  • 中国:全体の件数が、2カ月ぶりに前年同月を下回る。県別件数では、岡山のみ前年同月比増加。
  • 四国:全体の件数が、3カ月ぶりに前年同月を下回る。県別件数では、徳島、愛媛で前年同月比増加。
  • 九州:全体の件数が、7カ月連続で前年同月を下回る。県別件数では、福岡、熊本、大分、鹿児島で前年同月比増加。

2013年5月 都道府県別倒産

  • ※地区の範囲は以下に定義している。
    東北(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)、関東(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、山梨)、中部(長野、岐阜、静岡、愛知、三重)、北陸(富山、石川、福井)、近畿(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)、中国(広島、岡山、山口、鳥取、島根)、四国(香川、徳島、愛媛、高知)、九州(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄)

当月の主な倒産

[負債額上位5社]

  1. 東海産業(有)/栃木県 /パチンコホール、ボウリング場他経営/101億7700万円 /破産
  2. 山陽板紙工業(株)/岡山県/石膏ボード原紙、チップボール紙製造/50億7500万円 /民事再生法
  3. (株)ユナイテッド・コーポレーション/東京都/不動産代理、仲介ほか/50億円 /破産
  4. SL(株)/東京都/リース業/49億円 /特別清算
  5. 宮野(株)/岡山県/石油製品販売/38億1500万円 /破産
Xアイコン
facebookアイコン

人気記事ランキング

ランキング1位
  • TSRデータインサイト

「鳶工事業」が苦境、倒産が過去最多ペース ~ 16年ぶり100件超、職人不足とコスト対応がネック ~

「建設現場の花形」と言われる鳶職人の世界に逆風が吹く。足場から鉄骨、支柱工事など建設現場で欠かせないが、倒産が過去最多ペースだ。有効求人倍率は7.94倍と深刻な人材難の鳶業界にあって採用難と高い技能、経験が若者の育成に足かせになっている。鳶工事業の倒産を分析した

2

  • TSRデータインサイト

「渋谷区」が倒産最多、2年連続も視野 ~ 倒産企業の半数が業歴10年超、新設法人は伸び鈍化 ~

街の主役は若者から大人へ。再開発で変貌を遂げる「シブヤ」に異変が生じている。 渋谷区に本社を構える企業倒産(1-8月)は、全国の市区郡別で最多の123件に達した。昨年(2025年1-12月)は161件で2007年以来、18年ぶり全国ワーストだった

3

  • TSRデータインサイト

2025年度の書店の利益、前年度の4.6倍に拡大 黒字企業が7割も、「増収増益」は13.4%

「本離れ」が言われて久しいが、書店経営が回復に転じた。全国の主な書店304社の2025年度の売上高合計は、6,121億4,000万円(前年度比1.6%増)、利益合計は40億2,600万円(同365.4%増)で、売上高は微増だったが、利益は前年度の4.6倍に急回復した。

4

  • TSRデータインサイト

翻訳業が苦境、利益は3年で7割減 ~ AIと競合で破産したケースも ~

AIが翻訳業界にドラスティックな変化を迫っている。日進月歩で精度が向上するなか、言語間の壁が低くなっている。この余波が翻訳業界に広がり、業績は3期連続で減収減益に追い込まれた。

5

  • TSRデータインサイト

「畳製造業」 伝統産業に忍び寄る市場変化と後継問題 売上は3年連続で低迷、業歴100年超の老舗が2割超

9月24日は「畳の日」。全国畳産業振興会が4月29日と9月24日の年2回定めている。日本の住文化の伝統を引き継ぐ畳のすばらしさをアピールすることが目的だが、畳製造業が長期低迷に陥っている。 全国の主な「畳製造業」256社の2025年度の売上高合計は402億7,700万円(前年度比1.3%減)だった

TOPへ