旅行業を展開する(株)ホワイト・ベアーファミリー(TSR企業コード:570615267、法人番号:6120001070371、大阪市北区豊崎3-14-9、設立1981(昭和56)年5月、資本金8375万円、島田篤社長)と、関連のWBFホールディングス(株)(TSR企業コード:016590961、法人番号:7120001195382、同所、設立2015(平成27)年12月、資本金1000万円、近藤康夫社長)は6月30日、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令および開始決定を受けた。負債はホワイト・ベア―ファミリーが債権者約160名に対して278億円、WBFホールディングスが債権者約20名に対して75億9700万円。
ホワイト・ベアーファミリーは1977年、創業者が大学在学中に企画したスキーバスツアーをきっかけに1980年に旅行業登録。関西の中堅旅行業者として国内主催旅行「しろくまツアー」「ジオツアー」、海外主催旅行「ハッピーホリデー」を看板商品とするほか、ホテル業、レンタカー事業、EC事業など事業領域は多岐にわたり、近年はインバウンド需要を取り込み、事業を拡大してきた。
しかし、2020年に入り「新型コロナウイルス」の世界的な蔓延を受けた出入国の制限や国内における外出自粛などが旅行業界を直撃。緊急事態宣言による国内外の旅行・出張の自粛の影響で運営ホテルの予約や旅行申込の大量のキャンセル、新規予約の大幅な減少に見舞われた。新型コロナの影響が想定外に長期化・拡大するものと見込まれるため、今回の措置となった。
WBFホールディングスは、ホワイト・ベアーファミリーを中核とするWBFグループの持株会社として、各事業会社の管理業務を手掛けていたが、ホワイト・ベアーファミリーに連鎖した。
弁護士法人東京ミネルヴァ法律事務所(TSR企業コード:294600604、法人番号:2010005018984、港区新橋2-12-17、設立2012(平成24)年4月、清算人:川島浩弁護士)は6月24日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には岩崎晃弁護士(岩崎・本山法律事務所、中央区八丁堀4-1-3、電話03-6222-7231)が選任された。負債総額は52億円(2019年3月期決算時点)。
債務整理のほか、過払金返還請求、B型肝炎関連などを手掛けていた弁護士事務所。複数の弁護士が所属し、出張無料相談会を開催するなど実績を重ねていた。急激に規模を拡大していたが、2020年6月10日、総社員の同意により解散していた。その後、会費未納により、第一東京弁護士会が破産を申し立て、今回の措置となった。
北海観光(有)(TSR企業コード:500102309、法人番号:1190002007040、鈴鹿市寺家町1042-3、設立1971(昭和46)年10月、資本金300万円、十川勝治社長)は6月5日、津地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には庄司正樹弁護士(三重綜合法律事務所、津市丸之内養正町4-1、電話059-229-6660)が選任された。負債総額は46億8800万円。
「ホテル北海」の名称でファッションホテルを経営。観光スポットとして知られる鈴鹿サーキットに近いこともあって、かつては多くの利用者があった。しかし、同業他社との競合や建物の老朽化などで徐々に利用者が減少し、近年の年間売上高は約4000万円で推移していた。
ホテル施設の建設資金をはじめとする金融機関等からの過大な借入債務が資金繰りを圧迫するなか、「新型コロナウイルス」による外出自粛が追い打ちをかけ、今回の措置となった。
(株)虎杖東京(TSR企業コード:295604204、法人番号:2010002050528、中央区築地4-14-18、設立2002(平成14)年11月、資本金2000万円、黒瀬啓介社長)は6月30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。申請代理人は野中信敬弁護士(大島総合法律事務所、千代田区紀尾井町3-20、電話03-3288-5228)。負債総額は32億円。
ラーメン店や海鮮料理、寿司店、ステーキ店などの飲食店を経営。ラーメン店「麵屋虎杖」では、カレー担々麺など新しいメニューを企画し、マスコミにも取り上げられていた。積極的な出店から2018年9月期には売上高45億6763万円まで拡大していたが、2019年9月期は店舗閉鎖や競争激化が響き、売上高39億3384万円と減収に転じ、同期はコスト増や支払利息の増加、保険解約損などから2億5533万円の赤字を計上し、債務超過へ転落していた。
こうしたなか、グループ会社の信用問題が発生。当社の動向も注目されるなか、「新型コロナウイルス」感染拡大により臨時休業を余儀なくされるなど来店客数の減少から売上が急減。金融債務の返済が滞るなど資金繰りが維持できず、今回の措置となった。
株)小川カントリークラブ(TSR企業コード:310025907、法人番号:3030001071472、比企郡小川町小川1619、設立1964(昭和39)年5月、資本金9600万円、土場隆雄社長)は6月26日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。申請代理人は木村圭太弁護士(第一総合法律事務所、東京都港区新橋1-18-12、電話03-3593-7605)。負債総額は25億円。
27ホールを有するゴルフ場「小川カントリークラブ」を経営。関越自動車道の嵐山・小川IC近くの好立地だが、ゴルフ人口の減少や近隣ゴルフ場との競合激化、天候不順なども重なり利用客は減少傾向にあった。こうしたなか、今年に入り「新型コロナウイルス」の影響で売上が大きく減少し、民事再生による再建を図ることとなった。
記事の引用・リンクについて
記事の引用および記事ページへのリンクは、当サイトからの出典である旨を明示することで行うことができます。
(記載例) 東京商工リサーチ TSR速報 ※当社名の短縮表記はできません。
詳しくはサイトポリシーをご確認ください。
関連サービス
人気記事ランキング
塗装工事業の倒産が急増、ナフサ供給の陰で ~ 1-4月の倒産、1989年以降で過去4番目 ~
塗装工事業の倒産は、2026年1-4月累計で48件(前年同期比26.3%増、前年同期38件)に達した。1989年以降、2002年の49件に次ぐ4番目の高水準だ。
2
居酒屋の倒産が過去最多ペース、1-4月は5割増 ~ 宴会・飲み放題の価格上昇、客離れ誘発も ~
2026年1-4月の「居酒屋」倒産は88件(前年同期比54.3%増)と急増した。1989年以降、同期間の倒産は2024年の59件を大きく上回り、最多を更新した。東京商工リサーチの企業データベースから1-4月の「居酒屋」倒産(負債1千万円以上)を抽出し、分析した。
3
2026年4月の「税金滞納」倒産40件 中堅以上の企業で増加、破産が9割超
2026年4月の「税金滞納(社会保険を含む)」倒産は、40件(前年同月比100.0%増)で、1-4月の累計は70件(前年同期比12.9%増)となった。コロナ禍で、納税猶予などの措置があった2021年1-4月の8件の8.7倍と大幅に増加した。
4
あいちFGと三十三FGが統合に向け基本合意 メインバンク取引企業数が国内16位の金融Gに
金融グループの統合が加速してきた。あいちFG(あいち銀行、1万1,302社)と三十三FG(三十三銀行、7,544社)が経営統合に基本合意したと発表した。
5
2026年4月「人手不足」倒産 33件発生 春闘の季節で唯一、「人件費高騰」が増加
2026年4月の「人手不足」倒産は33件(前年同月比8.3%減)で、3カ月ぶりに前年同月を下回った。 4月の減少は2022年以来、4年ぶり。