海外取引におけるTSRのソリューション事例のご紹介

海外取引と一口に言っても、業種、展開国、販売、調達などその内容や目的は千差万別であり、取引ごとに様々な課題が存在します。ここでは、TSRがご提供しているサービスをご活用いただくことで海外取引の成果向上や効率化を実現した事例をご紹介いたしますので、海外取引をご検討中、またはすでに海外取引をされている方は是非参考としてご覧ください。

事例① 【営業・マーケティング】高確度なターゲット選定と詳細な取引リスクの把握

業種:
卸売業
企業概要:
化学品専門商社
海外拠点を有し、グローバル規模で事業を拡大させている
導入部門:
海外戦略部門、管理部門
導入サービス:

背景と課題

海外戦略部門では、海外市場への新規開拓のために、ターゲットリストやそれに紐づく詳細情報を必要としていました。
一方管理部門では、営業段階で簡易与信を実施し、取引検討時に詳細な与信管理をする体制を構築したいと考えていました。

ソリューション

世界最大級オンラインビジネスデータベース「D&B Hoovers」から、200以上の条件抽出キーを組み合わせて自社の顧客になり得るポテンシャルの高い企業を抽出。さらに財務情報やその他情報を参考にリスク量も考慮した高確度のターゲットリストを作成しました。
また、管理部門では世界最大級5億件超の圧倒的カバレッジの海外企業調査レポート「ダンレポート」を取得し、各種リスク指標、支払振り情報、グローバルのグループ企業情報など様々な面から取引先の情報収集をおこないました。

ソリューションイメージ

D&B Hooversから企業を抽出し、ターゲットリストを作成、ダンレポートを取得する

導入効果

D&B Hooversの導入により、詳細な企業情報やリスク情報を考慮したターゲットリストをオンラインから素早く作成することができるようになりました。また、ターゲットリストでは当該企業の「D-U-N-S® Number」も特定できるため、ダンレポート取得時の検索効率も向上しました。
さらに、既存取引先についてもD&B Hooversのトリガー/アラート機能により、特定の企業や人物の情報に変動があった場合は通知を受け取れるようになったことで、取引先の動向を素早く把握することができるようになりました。
このように、新規開拓と与信管理の両面において業務効率化と精度向上を達成することができました。

事例② 【与信管理】グローバルな取引先の与信管理一元化

業種:
製造業
企業概要:
半導体・ディスプレイ製造用化学薬品において世界有数のシェアを誇る
導入部門:
財務部
導入サービス:

背景と課題

グローバルでの与信管理対象を従来の数十から1,000件規模に拡大し新しいシステムで一元管理するプロジェクトが開始されました。管理対象が多くなるため、リスクの変化を効率的に把握する方法を模索していました。また、社内格付に変換可能な、客観的なリスク指標も必要となっていました。

ソリューション

海外取引先与信管理オンラインサービス「D&B Finance Analytics」上で取引先の属性情報を取得。その情報を定期的にエクスポートし、自社システム内で情報を一元管理できるようになりました。また、国や地域を問わず統一基準で企業のリスクを評価した5段階の格付「Overall Business Risk(以下OBR)」を社内格付けにマッピングし、それに基づき俯瞰的な視点で要注意先を把握できるようになりました。さらに、社内で統一した条件にて取引先のモニタリングをおこない、各種指標に重要な変動が発生した場合は通知を受け取れるようにすることで、アラートを迅速に共有できるようになりました。

ソリューションイメージ

D&B Finance Analyticsから取引先の属性情報を取得、一元管理

導入効果

大量の取引先に関する与信情報を自社システムへ一元化することができ、与信関連業務の効率化を実現しました。また、客観的で信頼性の高い属性情報を利用することで、与信ルールを統一でき、根拠のある意思決定ができるようになりました。

事例③ 【調達先管理】世界標準の企業識別コードとAPIを活用した調達先管理の効率化

業種:
建設業
企業概要:
グローバルで展開する建設・エンジニアリング企業
導入部門:
グループDX部
導入サービス:

背景と課題

グローバルレベルで整備された調達先マスタを基盤とする次世代調達管理システムの構築と抜本的な業務・組織改革がスタートしました。その中で、状況に応じた外部データの効果的な活用も検討されていました。

ソリューション

既存調達先数万件について社名や住所を用いてマッチングをおこない、世界標準の企業識別コード「D-U-N-S® Number」をキーに当該企業を特定しました。そして、それらの企業にTSRが提供する属性情報を付与しました。
また定常運用フェーズでは、情報の迅速な入手、分析を実現するため、必要な情報をAPIを通じて取得することをルール化しました。

ソリューションイメージ

API連携

導入効果

サイロ化していた従来の調達先データを一元化することができました。また、「D-U-N-S® Number」をキーとするデータガバナンス体制ができたことで、調達先の規模の大小にかかわらず、情報の迅速な入手、属性付与による分析の効率性や精度が向上しました。

TSRのサポート体制

これまでTSRでは、世界各国の企業情報サービス会社のリーディングカンパニーで組織されたD&BWWNとのアライアンス関係を活かし、様々なシーンにおいて海外取引をサポートしてまいりました。ここでご紹介した事例の他にも数多くの実績やノウハウがございます。グローバルな与信・調達管理に精通したプロフェッショナルが在籍するTSRが貴社の海外取引をサポートさせていただきますので、海外取引に興味のある方は是非お気軽にお問い合わせください。

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