こうして倒産した

2021年(令和3年)12月度こうして倒産した・・・
D-PROX(株)
  • 東京
  • 蓄電池販売ほか
負債総額
177億円
 

 D-PROX(株)(TSR企業コード:028813847、法人番号:3120001213833、中央区新川2-1-3、設立2018(平成30)年6月、資本金800万円、代表取締役:鬼倉達矢氏ほか1名)は12月20日、東京地裁に破産を申請した。申請代理人は原香奈弁護士(三宅坂総合法律事務所、千代田区内幸町2-1-4、電話03-3500-2740)。負債総額は177億円。
 D-LIGHT(株)(TSR企業コード:296764019、法人番号:9010001100335、東京都中央区)の関連会社として蓄電池やLED照明器具の開発、販売を手掛けていた。
 しかし、2021年6月22日、アジア開発キャピタル(株)(TSR企業コード:291141382、法人番号:9010601034809、東京都中央区、東証2部)が「特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」についての補足で、D-LIGHTなど複数社が循環取引に関わっていたと公表。D-LIGHTは信用低下から債務の返済が困難となり11月10日、東京地裁より破産開始決定を受け、当社はD-LIGHTに連鎖した。

(株)セントラル
  • 岩手
  • 建設機械リースほか
負債総額
125億4500万円
 

 (株)セントラル(TSR企業コード:170009270、法人番号:1400601000183、奥州市胆沢南都田字化粧坂179、登記上:同市水沢工業団地1-5、設立1977(昭和52)年3月、資本金3000万円、高橋智社長)は12月22日、仙台地裁に民事再生法の適用を申請し同日、監督命令を受けた。申請代理人は金子武嗣・中紀人両弁護士(金子・中・橋本法律特許事務所、大阪府大阪市北区西天満4-3-25、電話06-6364-6411)。負債総額は125億4500万円。
 1973年10月に創業し、建設機械のリースなどを手掛けていた。2011年の東日本大震災以降、2012年に石巻営業所、2013年に陸前高田出張所、2014年に気仙沼営業所、2016年に仙台営業本部、福島北営業所を開設し、復興需要の取り込みを図って業容を拡大させた。しかし、2017年12月期の売上高75億1457万円をピークに、震災復興需要の一巡により、減収傾向で推移。2020年12月期には売上高が66億4749万円まで落ち込んだ。
 こうしたなか、震災以降の急激な業容拡大に伴う投資負担から資金繰りが多忙化。2021年5月に現代表が就任し、経営コンサルタントの支援を仰ぐなどして立直しを図ったものの、自力での再建を断念し、今回の措置となった。

MESシッピング(株)
  • 東京
  • 船舶用機器卸ほか
負債総額
66億200万円
 

 MESシッピング(株)(TSR企業コード:291332706、法人番号:8010001044236、中央区築地5-6-4、設立1973(昭和48)年3月、資本金4億7000万円、代表清算人:松浦昌博氏)は12月14日、東京地裁より特別清算開始決定を受けた。負債総額は66億200万円。
 (株)三井E&Sホールディングス(TSR企業コード:291022928、法人番号:9010001034946、東京都中央区、東証1部) の連結子会社。グループ内で船舶用機械の卸販売を手掛けるほか船舶仲立業務を展開し、2011年12月期には売上高53億1872万円をあげていた。
 しかし、造船市況の悪化などにより2017年3月期(決算期変更)には43億1631万円の赤字を計上し、大幅な債務超過に転落した。近年も赤字決算が継続するなど収益性が乏しい状況が続くなか、親会社によるグループ会社の事業見直しの一環で2021年10月28日、株主総会の決議により解散し、今回の措置となった。

(株)亜細亜管財
  • 東京
  • 持株会社
負債総額
50億円
 

 (株)亜細亜管財(TSR企業コード:296505617、法人番号:5010001095224、旧:(株)プランテックアソシエイツ、千代田区紀尾井町3-6、設立2005(平成17)年9月、資本金3000万100円、代表清算人:岸田登氏)は11月24日、東京地裁へ特別清算を申請した。負債総額は50億円。
 著名な建築家の大江匡氏によって創業された一級建築士事務所(株)プランテック総合計画事務所(TSR企業コード:295150645、法人番号:8010001028370、千代田区)を中心としたプランテックグループの純粋持株会社として、(株)プランテックアソシエイツの商号で設立された。グループの経営企画や管理業務などを担い、事業多角化によるグループの拡大により売上高は増収基調で推移、2020年3月期にはピークとなる売上高11億3955万円を計上した。
 しかし、2020年1月に前代表の大江氏が急逝したうえ、「新型コロナウイルス」感染拡大により、グループ会社でカプセルホテルの運営を手掛けていた(株)ファーストキャビン(TSR企業コード:298123460、法人番号:1010001101241、千代田区)が2020年4月、東京地裁より破産開始決定を受けるなど事業環境が急速に悪化した。
 以降、グループ会社の組織再編を進めて2020年12月1日、新会社(株)プランテック(TSR企業コード:137506490、法人番号:7010001214194、千代田区)を設立。2021年6月1日付で事業をプランテックに譲渡したうえで当社は同年10月29日、現商号に変更し同日、株主総会の決議により解散していた。

(株)新里土木
  • 沖縄
  • 木工事ほか
負債総額
15億4400万円
 

 (株)新里土木(TSR企業コード:950150746、法人番号:1360002022410、宮古島市平良西仲宗根689-5、設立1996(平成8)年10月、資本金2600万円、下地紀孝社長)は再度の資金ショートを起こし12月6日、行き詰まりを表面化した。負債総額は15億4400万円。
 沖縄県、宮古島市、防衛省などの元請けおよび同業者の下請けで受注を確保し、道路整備、農道舗装、畑地かんがい施設整備などの土木工事を中心に事業を展開していた。2015年頃からは重機類への設備投資を積極的に行ってオペレーター付きの重機リースも手掛けるようになり、業容を拡大。2019年6月期は大型工事が相次いだこともあり、10億3361万円の売上高を計上していた。
 しかし、パワーショベル、トラック、ローラーなどの設備投資に要した減価償却費の負担などから採算性は低調に推移。2020年6月期は前期の反動もあり売上高が7億9152万円に減少したうえ、2億5381万円の減価償却費の負担もあり1692万円の赤字を計上し、支払い遅延が発生していた。
 2020年12月に平良港第4埠頭物揚場整備を9329万円で、2021年4月には下南地区ほ場整備を1億1996万円で落札していたものの、同年11月末までに税金の追徴等から工事代金が差し押さえられ、資金難に陥り今回の事態となった。

戦後歴代の大型倒産

日本の戦後歴代の大型倒産を
負債額順にまとめた記事はこちら

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