• TSRデータインサイト

2022年度の「円安」関連倒産は35件 前年度比7倍増、3月は単月最多の6件

~ 【3月速報】 「為替」関連倒産(3月31日現在) ~


 急激な円安に見舞われた2022年度(4-3月)の「円安」関連倒産は35件(前年度比600.0%増)で、前年度の7倍に急増した。なお、3月の「円安」関連倒産は6件(前年同月ゼロ)で、負債総額は56億2,000万円と、2022年8月以来、7カ月ぶりに50億円を超えた。2022年7月から9カ月連続で発生した。

 2023年3月の「円安」関連倒産は、服飾雑貨販売、印刷業、酪農業、特殊品専門クリーニング業など、さまざまな業種で発生した。円安に伴う商品や資材、飼料などの価格上昇が資金繰りに影響を及ぼした。
 2023年3月30日(17時時点)の外国為替相場は、1ドル=132.41円だった。3月は8日に月中の最高値である1ドル=137.90円をつけたが、24日には最安値の1ドル=130.06円に下落するなど、変動はあるが一時期に比べ落ち着いている。
 日本銀行が3月10日に公表した2023年2月の企業物価指数は、輸入物価指数(円ベース)が前年比14.6%増(前年同月33.0%増)と伸び率が鈍化した。ただ、コロナ禍からの業績回復が遅れるなか、物価や光熱費、人件費などのコストアップが企業に大きな負担になっており、収益への影響はしばらく続くとみられる。

円安関連倒産月次推移

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

2023年度の運送業倒産345件に急増 人手不足・燃料高で採算悪化

 2023年度の道路貨物運送業の倒産は、件数が345件(前年度比31.1%増、前年度263件)で、3年連続で前年度を上回った。年度で件数が300件台に乗ったのは2014年度以来9年ぶりとなる。

2

  • TSRデータインサイト

【破綻の構図】テックコーポレーションと不自然な割引手形

環境関連機器を開発していた(株)テックコーポレーションが3月18日、広島地裁から破産開始決定を受けた。 直近の決算書(2023年7月期)では負債総額は32億8,741万円だが、破産申立書では約6倍の191億円に膨らむ。 突然の破産の真相を東京商工リサーチが追った。

3

  • TSRデータインサイト

借入金利「引き上げ」、許容度が上昇 日銀のマイナス金利解除で企業意識に変化

3月19日、日本銀行はマイナス金利解除やイールドカーブ・コントロール(長短金利操作)の撤廃を決めた。マイナス0.1%としてきた短期の政策金利を、0~0.1%へ変更し、利上げに踏み切った。 東京商工リサーチは4月1~8日に企業アンケートを実施し、企業の資金調達への影響を探った。

4

  • TSRデータインサイト

2023年度の飲食業倒産、過去最多を更新し930件に 「宅配・持ち帰り」「ラーメン店」「焼肉店」「居酒屋」が苦境

コロナ禍が落ち着き、人流や訪日外国人も戻ってきたが、飲食業はゼロゼロ融資の返済や食材価格・光熱費の上昇、人手不足などが押し寄せ、コロナ禍前より厳しさを増している。

5

  • TSRデータインサイト

「お花見、歓迎会・懇親会」の開催率29.1% 慣習的な開催は限界? 訪日外国人と仲間うちが活況

新型コロナの5類移行からほぼ1年。今年の桜開花には人が押し寄せ、各地でコロナ前の賑やかなお花見が戻ったように見えたが、実際は様子が異なる。 4月上旬に実施した企業向けアンケート調査で、2024年の「お花見、歓迎会・懇親会」の開催率は29.1%で3割に届かなかった。

TOPへ