投資有価証券

投資有価証券とは、関連会社株式、企業の持ち合い株式、証券市場において流通しない債券や、他の企業を支配する目的などで一年以上保有する債券、国債などを指し、会計上は売買目的有価証券及び一年内に満期の到来する社債その他の債券以外の有価証券を指します。

投資有価証券の特徴

日本の企業は古くから財閥系をはじめグループ間において株式の持ち合いという特殊な慣例がありました。この株式の持ち合いが後の安定株主の存在につながっていたともいえます。こういった持ち合いで有している有価証券や他の企業を支配する目的で保有している有価証券については、投資有価証券として貸借対照表に反映されることになり、企業が長期的にどのくらい株式に投資しているかを示すという特徴を持ちます。

TSRの視点

与信管理において重要なのは時価との乖離です。会計上、時価が著しく下落した場合には下落分を反映させるため評価損(損益計算書)が計上されることになっていますが、実質的に時価が下落している場合でも反映していないケースもあり、その場合実際に計上されている価格からは乖離していることを示し、実質債務超過となっている可能性もあります。よって、取得時の時価(バブル期は相対的に高いため要注意)と現在の時価との比較などが有効となります。

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