• TSR速報

日本ファンド(株)

日本ファンドが入居していたビル(TSR撮影)

 日本ファンド(株)(品川区)は4月10日、東京地裁より破産開始決定を受けた。
 破産管財人には大石健太郎弁護士(大石法律事務所、日本ファンド破産管財人室お問合せ窓口:03-6735-3013(平日午前9時30分~午後6時))が選任された。
 負債総額は債権者約1600名に対して、26億1660万円(2023年8月期決算時点)。
 過払金返還請求権を含めると負債額はさらに膨らむ見通し。

 ローンや貸金業など金融事業を手掛けていた。グループと連携し、英語教材のローン契約などを主力に2003年8月期は売上高38億3909万円をあげていた。しかし、金融業の規制強化やグループ再編、過払金返還請求などで、2011年頃から事業を大幅に縮小。この間、多額の赤字を計上し、債務超過が拡大していた。
 以降も赤字が継続し、負債の解消も困難のため今回の措置となった。

 なお、破産管財人室としてホームページ(https://nf-kanzai.jp/)を開設している。

※日本ファンド(株)(TSR企業コード:292228678、法人番号:2010701022967、品川区東五反田1-10-9、設立1978(昭和53)年9月、資本金4億円)

人気記事ランキング

  • TSRデータインサイト

2025年1-9月の「人手不足」倒産が過去最多 「従業員退職」が前年の1.6倍増、初の年間300件超へ

2025年9月に「人手不足」が一因となった倒産は、調査を開始した2013年以降では月間最多の46件(前年同月比109.0%増)を記録した。また、2025年1-9月累計も、過去最多の285件(前年同期比31.3%増)に達し、人手不足はより深刻さを増していることがわかった。

2

  • TSRデータインサイト

ケーキや和菓子は「高値の花」に、スイーツ店が苦境 倒産は過去20年で最多ペース、競合商品も台頭

街のスイーツ店が苦境に陥っている。材料コストの上昇、酷暑、人手不足が重なり、商品値上げによる高級化も購入機会の減少につながったようだ。2025年1-9月の菓子製造小売の倒産は、過去20年で最多の37件に達した。

3

  • TSRデータインサイト

2025年1-9月「後継者難」倒産が過去2番目 332件 高齢化が加速、事業承継の支援が急務

代表の高齢化が進み、後継者が不在のため事業に行き詰まる企業が高止まりしている。2025年1-9月の「後継者難」倒産(負債1,000万円以上)は332件(前年同期比4.5%減)で、2年ぶりに前年同期を下回った。だが、2025年は過去最多だった前年同期の348件に次ぐ、過去2番目の高水準だった。

4

  • TSRデータインサイト

2025年 全国160万5,166社の“メインバンク“調査

全国160万5,166社の“メインバンク”は、三菱UFJ銀行(12万7,264社)が13年連続トップだった。2位は三井住友銀行(10万1,697社)、3位はみずほ銀行(8万840社)で、メガバンク3行が上位を占めた。

5

  • TSRデータインサイト

2025年度上半期の「円安」倒産30件 仕入コスト上昇が卸売業を直撃

2025年度上半期(4-9月)の「円安」関連倒産は、30件(前年同期比31.8%減)だった。上半期では、2022年度以降の円安では前年度の44件に次いで、2番目の高水準になった。

TOPへ