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大型倒産(原則負債総額30億円以上)および注目企業の動向
TSR速報

2017/11/21(火)

特別清算申請へ

負債総額2社合計で約89億3200万円

宮﨑 カーフェリー事業、船舶リース 宮崎カーフェリー(株)ほか1社

~REVICの再生支援決定、第二会社方式で再建~

宮崎カーフェリーの「評点とリスクスコアのポジション」(評点は「46」、リスクスコアは「3」、ポジションは「F」だった)※平成29年7月作成のTSR REPORTより

 宮崎カーフェリー(株)(TSR企業コード:902007815、法人番号:7350001004438、宮崎市港3-14、設立平成16年4月、資本金1000万円、黒木政典社長)と、関連の宮崎船舶(有)(TSR企業コード:902003720、法人番号:8350002008008、同所、設立平成15年8月、資本金300万円、同社長)は11月14日、地域経済活性化支援機構(REVIC)の再生支援が決定した。今後、特別清算を申請する予定。
 負債は、宮崎カーフェリーが約15億7600万円、宮崎船舶が約73億5600万円、2社合計約89億3200万円(平成29年3月期決算時点)。

 宮崎カーフェリーは、経営難に陥っていた(株)マリンエキスプレス(TSR企業コード:292531206、宮崎市、平成17年12月特別清算申請)の事業を継承するために設立。平成16年8月、マリンエキスプレスが運航していた4航路のうち、大阪航路と貝塚航路を譲り受け、営業を開始した。
 平成18年3月期にはピークとなる売上高約60億5200万円を計上。しかし、マリンエキスプレスから事業を譲り受けるにあたって債務を引き継いだため、当初から大幅な債務超過に陥っており、燃料価格の高騰などにより赤字経営が続いていた。このため、バンカーサーチャージ(燃料油価格変動調整金)の導入や、債権者からの一部債務免除を受け累積赤字を圧縮したほか、26年10月に大阪南港発着から神戸港発着に変更することで収支改善に努めていた。
 しかし、宮崎船舶から賃貸していた2隻の船舶は建造から20年以上が経過し老朽化が進行。新船建造には1隻あたり約70億円の費用がかかるため、この資金調達が課題となっていた。多額の債務償還のめども立たないことから、金融機関などとともに地域経済活性化支援機構に支援を申し込んだ。
 宮崎船舶は、マリンエキスプレスが所有していた4隻の船舶を譲り受け、マリンエキスプレスと宮崎カーフェリーに裸用船契約(乗組員のつかない船舶そのものの貸借を内容とする契約)で賃貸していたが、多額の負債を抱えていたため、同様の措置となった。
 今後は、宮崎カーフェリーは会社分割により30年3月までに宮崎県や地域経済活性化支援機構、地元金融機関などが出資する新会社に事業を譲渡。船舶を保有する宮崎船舶は船舶2隻を新会社に譲渡する予定となっている。

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