(株)一関カントリー倶楽部(TSR企業コード:170079686、一関市萩荘字黒木1-4、設立昭和53年4月、資本金6100万円、東道男社長)は6月30日、東京地裁へ破産を申請した。破産管財人には大川康平弁護士(大川法律事務所、中央区八重洲1-7-15、電話03-3274-2571)が選任された。
負債総額は債権者5667名に対し86億7800万円。
一関カントリークラブの運営を目的に設立。27ホールの個性的なコースを持つゴルフ場として人気を博し、年間売上高は約10億円をあげていた。平成6年1月にはクラブハウスを新築し、宿泊施設、会議室・コンペルーム等、最新の設備で利用客の増加を図った。
バブル崩壊以降、利用客は減少し、競争激化でプレー料金の値下げを余儀なくされ、年間売上高は落ち込んだ。16年1月には不動産を差し押さえられるなど厳しい経営を余儀なくされ、17年1月に関連の大地商販(有)(TSR企業コード:295614021、一関市、6月30日破産申請)に一関カントリー倶楽部の運営を譲渡し、不動産等の資産管理業となった。既往の設備投資による借入負担が資金繰りを圧迫し、今回の措置となった。
ソフトウエア製作所(株)(TSR企業コード:292142692、千代田区神田須田町2-9-2、設立昭和57年6月、資本金4800万円、浦野昇千社長、従業員149名)は7月2日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には関戸麦弁護士(森・濱田松本法律事務所、千代田区丸の内2-6-1、電話03-5223-7759)が選任された。
負債総額は75億円。
ソフトウエア興業(株)(TSR企業コード:291854133、同所、設立昭和50年8月、資本金50億円、同社長)の関連会社。同社の外注先として各種ソフトウェアの開発を行い、グループ不動産の所有と管理も手がけていた。同社の業容拡大に合わせて業績を伸ばし、ピーク時には売上高約100億円をあげていた。
しかし、リーマン・ショックに端を発する急激な景気後退の煽りを受け、システム関連の設備投資が低迷するなどして、24年1月期には売上高約16億2800万円にまで落ち込んだ。この間、23年6月、創業者で実質的オーナーだった丸山三郎氏が、関連会社のソフトウエア興業設備(株)(TSR企業コード:320795489、同所)の社員寮建設費水増しや架空外注費の計上などにより、法人税法違反(脱税)容疑で逮捕された。このため、23年8月よりソフトウェアの開発を別会社に移管し、所有不動産の売却を柱とする事業の立て直しを進めていた。
こうした中、ソフトウエア興業ほかグループ会社と同時に4月25日、債権者から破産を申し立てられていた。
(株)きむら食品(TSR企業コード:200048309、燕市吉田東栄町14-33、設立昭和29年1月、資本金4800万円、木村金也社長、従業員195名)は7月11日、新潟地裁へ民事再生法の適用を申請した。監督委員には髙野泰夫弁護士(髙野泰夫法律事務所、新潟市中央区西堀通四番町259-58、電話025-224-9504)が選任された。
負債総額は49億3300万円。
白玉製造を目的に設立。昭和39年より包装餅の製造に着手し、「うさぎもち」ブランドで業容を拡大、平成17年6月期には売上高80億6824万円を計上した。しかし、消費者の嗜好変化に伴う餅消費量の減少等によって業界規模が縮小、25年3月期には売上高が57億3706万円にまで落ち込んだ。
また、同業者から餅製品に関連して訴訟を起こされ、さらに過去の不適切な会計処理が発覚した。このため、信用不安が急速に広がり資金繰りが逼迫し、事業継続が困難になり今回の措置となった。
(株)神戸ワイン(TSR企業コード:660428580、神戸市北区大沢町上大沢2150、設立昭和59年10月、資本金14億円、代表清算人:深尾秀和氏)は7月1日、神戸地裁へ特別清算を申請した。申請代理人は神田靖司弁護士(神戸法律事務所、同市中央区海岸通6、電話078-332-3251)。
負債総額は約35億円。
神戸地区の農業活性化等を目的として神戸市等の出資により設立された第三セクター。「神戸ワイン」「神戸ビーフ」といった地元ブランドの振興を図り、地元第一次産業の発展に寄与すること等を目的として、神戸市郊外の「神戸市立農業公園」および「神戸市立フルーツ・フラワーパーク」を運営し、平成9年3月期には売上高42億2238万円を計上した。
その後は、各種イベントの開催等で集客を図ってきたが、消費低迷や顧客ニーズの多様化、競合施設増加などにより、減収に歯止めが掛からない状況となった。19年3月期より「フルーツ・フラワーパーク」の運営等に特化し、売上高は回復傾向にあった。しかし、過去からの低調な収益から大幅な債務超過に陥っていた。
26年3月末をもって「フルーツ・フラワーパーク」の指定管理業務が終了(4月1日より同運営等に関しては一般財団法人神戸みのりの公社(TSR企業コード:660605236、神戸市西区)が担当)し、当社は特別清算に向けた準備を進め、6月の神戸市議会で当社への債権放棄等が可決され26年6月26日、存続期間の満了により解散した。
ベネット船舶(株)(TSR企業コード:298546809、千代田区神田錦町3-6、設立平成22年11月、資本金1万円、酒井康弘社長)は7月2日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には清水建成弁護士(神谷町法律事務所、港区虎ノ門5-1-4、電話03-5425-6641)が選任された。
負債総額は債権者3名に対し29億5000万円。
日本法上の任意組合で、パナマ船を所有するNOTO EAGLE PARTNER SHIPを通じて船舶を保有していた。投資スキームとして、当社が金融機関から資金を調達して任意組合に対し船舶建造のための資金を融資し、その船舶を貸し付けて利息を得ていた。しかし、海運市況の低迷や為替の影響で計画通りの収益を確保することができず、今回の措置となった。
関連サービス
人気記事ランキング
「円安」、企業の40.7%が「経営にマイナス」 望ましい為替レートは、「1ドル=136.8円」
東京商工リサーチは6月1日~8日、円安に関するアンケート調査を実施した。その結果、望ましい為替レートは、平均値「1ドル=136.8円」、中央値「1ドル=140.0円」で、現状の「1ドル=160円前後」とは、約20円の乖離があることがわかった。
2
「ナフサ供給」 支障がある85.0% 製造業で40.4%が在庫積み増しに動く
ナフサやシンナーなど石油化学製品基礎原料の供給不安が広がっているが、在庫を積み増した企業は30.7%(5,707社中、1,757社)で、製造業では40.4%(1,600社中、647社)に達したことがわかった。
3
α・Z世代から大人まで巻き込み、「ぬい活」業界が好調 ~ 売上高は成長路線に、利益は4年前から倍増 ~
「ぬい活」の勢いが止まらない。 「おもちゃ」という枠を超え、1990年代中盤以降生まれの「α・Z世代」から大人まで活動に勤(いそ)しみ、ぬいぐるみ業界は特需に沸いている。 東京商工リサーチの企業データベースからぬいぐるみの販売やサービスなどを主な事業とする34社の業績を抽出した。
4
【第2回中東情勢アンケート調査】「マイナスの影響」 企業の80.6%に広がる 原油、ナフサなどの高騰、品薄に懸念強まる
米国とイスラエルのイラン攻撃による混迷が、世界経済に深刻な影響を及ぼしている。東京商工リサーチは6月1日~8日、2回目の「中東情勢」が企業の事業活動に与える影響をアンケート調査した。 「マイナスの影響がある」と回答した企業は80.6%(7,614社中、6,142社)で、8割を超えた。
5
【債権者集会詳細】船井電機の管財人、元代表への損害賠償請求を公表
破産手続き中の船井電機(株)の第3回債権者集会が6月10日15時過ぎから東京地裁で開かれた。 破産管財人側は、6月4日に大阪地裁に元代表を被告とした2億460万円及び遅延損害金の支払いを求める損害賠償請求訴訟を提起したことを公表した。