長期借入金
借入金の返済期限が1年を超えて到来する借入金であり、長期工場や土地などの固定資産を購入する際など、会社の成長のための投資をする場合に発生することが多いです。
長期借入金の特徴
1年を超える長期間で返済する借入金であり、固定負債の部の長期借入金の勘定科目を使用する形となり、用途は主に設備投資などの投資資金が多いという特徴があり、企業が日々成長を図る上での重要な指標となる勘定科目です。
また、一般に金融機関からの借入金である場合には利息が発生しますが、利息額を決定する利率については借りようとする企業の信用背景から決定される形となり、信用背景の高い企業ほど金利は低くなるという特徴があります。
TSRの視点
短期借入金との違いは返済期日が会計期間末時点から1年以上という点であり、利息は同様に発生します。一般的に設備投資を実施した場合などで自己資金のみでの充当が厳しい場合、導入するケースが多く、日本では借入金の様な外部資金の活用が多くなっています。製造業では設備投資が企業を成長をするにあたり必須となってくるため、長期借入金の調達は非常に重要となります。ただ、ワンイヤールールの下、毎期連続して金融機関からの借入を行う場合、短期借入金であっても長期借入金として不正操作されることもあることに加え、短期借入金同様に金額が大きいと利息発生も多くなってしまうため、与信管理では長期借入金を含めた絶対額とともに損益計算書上での支払利息(一般に販売費及び一般管理費、営業外費用)の金額も重要となります。
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