売上原価
財・サービスを生み出すために直接必要となる経費のことで、企業会計上で用いられる費用概念のひとつです。
計算式
- 【期首仕掛品棚卸残高+当期製造原価-期末仕掛品棚卸残高=当期完成品原価】
- 【期首商品棚卸残高+当期完成品原価-期末製品棚卸残高=当期売上原価】
- ※当期製造原価:材料費+労務費+経費
売上原価の特徴
売上原価は業種によって計上される項目が変わってきます。例えば、商品の売買を行わないサービス業であれば、そのサービスを構成する人員の人件費が該当します。一般的に売上原価算定が最も重要となってくる業種は製造業であり、管理会計を行うなどして原価の管理を実施します。
TSRの視点
製造業を前提にした場合、当期完成品原価を抑えたり、期末製品棚卸残高を増やすなどして恣意的な利益操作が可能となります。よって、業績が厳しい企業については当座の利益を確保するため、こういった利益操作を行う可能性もあり、直近数期における棚卸残高を含めた売上原価の変動及び比較が重要となってきます。
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