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新時代への脱皮を目指して!

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公開日付:2013.01.25

1 新時代への扉を開く年に

本年は全世界的にも、年初早々から、極寒・酷暑といった両極端の異常気象や北西太平洋での大地震の発生など、穏やかならざる年になりそうなことを予感させるような出来事に見舞われた。
前号(新年稿)で、今年の干支は「癸・巳(みずのと・へび)の年」であり、その字義が意味することは、「癸」が、対立する両勢力が武具の鉾を交えて拮抗して膠着状態が続くも、まだ勝敗の行方が見定まらず、その苛立ちから民衆一揆や反乱が起きかねない状況を意味し、「巳」は、固い殻を被った地中の種子で、まだ新芽を出すには至らないことを意味し、俗に動物の蛇にもたとえられることなどから、「新たな大事件が発生するというより、むしろその後始末や従来からの問題の清算や解消に追われて苦労し、新旧勢力の対立から交代へと向かう時期で、いよいよこれまでの時代の終わりが現実のものとなり、新しい時代に移行する、終わりの始めともいうべき時流大転換の過渡期の年」であるが、「まだ新しい時代の潮の流れが的確に読みきれず、航海の針路が見定まらないので、不安定感と混乱が続くものの、この時期の進路決定と対応の適否が、その後の運命を左右する重要な転機の年」になるであろうと申し上げたが、まさにこの予見が的中しそうであるから、今年は気を引き締めて万事慎重に対処したいものである。
この稿では、巳の字源は蛇とは無関係とも述べたが、干支の字義の真偽はともかく、何事も良いように解釈し、また悪しき指摘は、反面教師の人生処世訓として有効に活用することこそが大切であろうと考える。
蛇はその姿や習性から、善悪両面で受けとめられ、神様の使いや商売の守護神として祀られたり、執念深い邪悪なものと嫌われ怖れられることもあり、蛇にまつわる諺も、「蛇の穴入り穴出(春彼岸になると穴から這い出し、秋彼岸になると穴に入って籠もるなど、非常に規則正しい行動態様をとるので、季節の判断に役立つ)」、「草を叩いて蛇を驚かす(藪をつついて蛇を出すともいわれ、何気なくしたことが意外な結果を生ぜしめ、余計なことをして禍を招くこと)」、「蛇に噛まれて朽縄に怖じる(一度痛い目に遭うと、その後は必要以上に用心深くなること)」、「蛇に睨まれた蛙(蛇に睨まれた蛙が、その恐ろしさから立ち竦み動けなくなること)」、「蛇の生殺し(物事に手をつけながら決着をつけず、半死半生状態にして放置すること)」、「蛇を描いて足を添える(わざわざ無用なことをすることの戒め、蛇足)」、「蛇を遣う(のらりくらりと無為に過ごすこと)」、「蛇の足を見ず人の足を見よ(ないものねだりや、不確実・不可能な夢を追うより、足許の現実を見て着実に対処することの重要性を説くもの)」、「蛇は脱皮するごとに育つ(環境の変化に応じた適切な対応をしながら成長・進化を遂げること)」などさまざまで結構多い。
そういった意味からも、今年が、旧弊に固執せず、その善悪を峻別し、殻を打ち破り、因習から脱皮して、改めるべきものは躊躇せずに徹底的に改め、根本的で画期的な理念や意識・価値観・行動態様など、全てのものについての見直しと変革がもう待ったなしで求められている時期にあることは間違いなく、この新しい時代の1ページ目をめくらないことには、新しい時代の扉は開かれず、その新時代創建の設計図の適否と正しい手法の選択次第で、わが国のみならず全世界、全人類の将来が決定づけられると申し上げても決して過言ではない。

2 未来の豊かな収穫は、先ず良い田作りと種子蒔きから

昨年末から今年初にかけて、世界的影響力が強い主要諸国で国政トップの改選に伴う交代が相次ぎ、あたかも旧来の体制を打破し、全く斬新な発想と理念での新時代構築の気運が高まる好機到来かといった感があり、期待も持った。
しかし誠に残念ながらそれらは裏切られ、顔ぶれはアメリカのオバマ大統領の再選を除いて大いに変わったものの、画期的な新発想や理念、大胆な意識や政策の変更は打ち出されず、依然として旧来のままの自国の利益中心の覇権意識が払拭されておらず、危機に直面している地球自然環境の保全や、全世界の平和、全人類の安全と幸福実現などといった壮大な構想での理想的新時代創建の提案がなされることはなかった。
好む好まないに係わらず、前世紀までの近代工業化や物質文明の繁栄追及などといった世界の時代潮流は確実に変わってきたのであり、本年からは、新しい潮流を的確に先読みして、その流れに乗る意識や理念の革新と、新時代創建の設計図を描き直す必要に迫られているのである。
今年はその第一歩として、過去の好ましくない因習の一掃と残滓の大清算・処理を完結することが緊急の課題となると同時に、世界の新潮流を的確に把握した上での新しい針路設定と、航法の探求・確立・明示が要求されているのである。
「新しい酒は、新しい容器に入れよ」といった格言があるように、新しい時代は、荒れ果てた旧来の不安定な地盤の上に再構築するのでなく、新しい堅牢な地盤の上に基礎から構築し直して、立派な万全のものを全世界的視野で創設する必要に迫られているといえよう。
各国のエゴな、これは従来から自分の土地だ、既得権益であったなどといった意識での醜い領有権争いや、資源獲得競争や経済戦争などは、もう過去の狭量で陳腐化した感覚での思考法であり、これから創建しようとする新時代は、全世界的・全人類的な平和と安定、幸福の実現を念頭に置いた。「世界は一つの国家、全人類は一つの地球家族」といったネオ・グローバリズムで探求・創建すべきものであり、そのためには、大自然の摂理と真理を精神的支柱とした理念と手法で遂行するものでなければならない。
未来の豊かな収穫は、先ず豊穣な土地への地質改善、つまり良い田作りからであり、その良い田畑に良い種子を蒔かないと、種子も蒔かず肥料も与えない痩せた田畑からは、新芽は育たず、将来の豊かな収穫も期待できない。
本年の干支の「癸・巳」は、既に述べたように、こういった殻を被って地中に眠る種子から、やがて地下茎が伸び出すことを祈念して、五穀豊穣の神様を祀り、土壌改良や自然の生態系維持に貢献している蛇を、農耕や商売繁盛の神の使いとして尊重する伝統的な風習が東西ともに生まれ、その意を字義に込めたものなのである。

3 壮大な改革は短兵急では成らず、5段階の脱皮が必要

爬虫類や昆虫類などが成長するにつれ、古い皮を脱ぎ捨てることを脱皮といい、新しい皮は古い皮の下で準備されるそうだが、蛇は通常、一生涯で3度脱皮しながら成長するといわれている。
人間もこれらのような目立った脱皮現象はないが、日々着実な皮膚の新陳代謝を繰り返しながら健康を維持し成長を遂げており、その新陳代謝が順調なものが長寿を全うするといわれている。
人生も同じで、誕生して「生命」を授かってから、親から引き継いだ「宿命」で幼児期を過ごし、勉学期になると自らの努力で「運命」を切り開く知能の準備をして社会に巣立ち、社会生活にもまれて「懸命」に働き、国家・社会の一構成員としてそれぞれなりに「使命」を果たし、次世代に道を譲って引退してからは、その培った能力の社会還元としてのボランティア活動に「余命」を奉じ、天命に応じて「寿命」を全うするといったように、命の脱皮をし続けてこそ、健全に生きたことになるのではなかろうか。
ローマは一日にしてはならず、人生や社会、時代の改革も、その規模が壮大であればあるほど一朝一夕では成し遂げられず、長期間の根気強い努力の累積が必要とされるが、過去の歴史を振り返ってみると、世界的規模の大きな時代潮流の変化は、ほぼ100年(エネルギーや技術革新)、400年(東西文明の交互興隆)、600年(宗教・思想革新)、1000年(地球気象環境の変化)周期的波動で発生し、それも(1)変化の兆候期、(2)変化の始動期、(3)変化の激動期、(4)変化の実現期、(5)変化の修正期といった5段階の脱皮で、都合約60年の期間を要してきたといえそうである。

4 時流変革の予兆は、異常気象と民衆の生活態度に表れる

こういった時代潮流の変化や社会変革をもたらす予兆は、大自然の摂理からの人類への警告というべきか、平素から自然現象を注意深く観察し、その気象環境の異常な変化や天災の多発、動植物の生態系の変化を敏感に感じ取ると、何がいつ起きるかまでの予知は不可能だが、ある程度は察知はし得るものであり、むしろ動物の本能的直感力の方が人間より優れていることもある。
民衆の潜在意識の潜む政治や社会への不満や不安、苛立ちは、服装や言語の乱れ、退廃的な風俗や歌曲の流行、男性の意識や所作の女性化・中性化、社会・経済道徳観念の低下、社会秩序の混乱、拝金主義の台頭、貧富格差の増大、政党の群小割拠と政権の短命化、政治・官僚の汚職、凶悪犯罪や猟奇的事件、弱者いじめの多発傾向などといった社会現象として露呈する。

5 新時代に向け、世界全人類が従来の殻を打ち破るべき主要事項

全人類が理想とする世界中が一国家、全民族一家族といった平和な物心一如の豊かな新時代を切り開くにあたって、従来の意識や価値観、政治・軍事・経済など諸体制の殻を突き破らねばならない課題は多く、至難であり、根気強い長期にわたる努力の持続が不可欠であり、今後、幾度かの段階的脱皮を経なければならない
先ず第1に、前期(1)の変化の予兆段階における脱皮策としては、地球自然環境の危機的荒廃の現況を、観念的なPRだけでなく、科学的事実を提示して、その論拠と弊害の脅威を全世界の諸国と人類に説明し、意識改革の啓蒙を図る対話の徹底と教育学習から着手することが肝要である。
なぜなら、全ての変革は人間の意識から生じ、あらゆる人々の理解と支持がなければ改革は成功しないからであり、それは一部の大国主導や、権威による強制、武力による威圧、二酸化炭素の排出基準の売買などといったような経済的損益の取引では解決できるものではなく、ましてや先進経済大国が地球環境改善策を率先垂範することもなく、核兵器廃絶の実も示さないで、既得権益を保持しながら、発展途上国や後進国に抑制や同調を要求するといった身勝手さが通用するはずがなく、かえって反発が強まりこそすれ、有効性がなく逆効果でさえあるからである。
今こそ優越者の理性と善意である「ノブレス・オブリージュ」を最大発揮すべき時であろう。
第2に、国際連合機構の権威と実質的な国際紛争解決能力の強化を図り、全ての国家が国力の大小に関係なく対等の関係で論議し議決に参加できる仕組みに変え、全ての国際問題を当事国間だけでなく、国連を通して処理するようにすること。
現在のような一部の大国が実質的にその機能を主導・支配し、GDPがアメリカ、中国に次ぐ3位でありながら、その運営維持費の負担額が2位で、政治外交的にも中立的で影響力があるはずの日本が、常任理事国に迎え入れられず、拒否権も有しないといったような形骸化した組織は改めねばならないし、わが国の外交折衝力の脆弱さにも問題はある。
第3に、前記(2)の変化への対応の始動と助走期の対策としては、国際的な新時代創設の体制整備と土壌作りのために、各国のエゴな領土意識や国境を撤廃し、経済や金融だけでなく、モノ・カネ・ヒト・情報・システムのグローバル化と交流を活発化させ、情報の共有化と均質化を図ること。しかしこれは、言うは易く実現には非常に苦難が伴うことであり、理想の世界平和実現にいたる過程では局所的な争乱さえも覚悟しなければならない場合もあろう。
わが国もアメリカ従属や中国などへの一辺倒といった姿勢を改め、言うべきことは堂々と主張し、ならぬことはならぬと突っぱね、妥協すべきは妥協するといった国際協調のスタンスを明確に打ち出す必要があろう。
まだ今後のお手並み拝見の時期だから、なんとも評価し得ず、注意深く見守るべきデリケートな時期だが安倍ノミックスでは、ややアメリカや財界よりに戻り、中国との対話より対決を強めようと憲法改正をしてまで国防力の強化を図ろうとしたり、経済回復を金融緩和政策と増税に頼り、実体経済の強化より、ミニ・バブルの再来のような人為的株価上昇で悦に入っている経済・外交姿勢には、効果の持続性に疑問を感じ、どこまでその意思が貫き通せるか、選挙で大勝し過ぎた結果の一党独裁性の弊害、小野党乱立といった政治の不安定さも懸念される。
第4に、前記(3)、(4)、(5)の段階については、取りあえず(1)、(2)の進捗状態や結果を見た上での判断と対応が必要であるから、ここで触れるには時期尚早といえよう。
しかしながら世界潮流の動向は、見えざる神の手の導きや、全人類に地球滅亡の危機を実感させ、根本的な世界平和と真の豊かさ追求への理念や意識を覚醒させ、手法の変革を余儀なくし、それを加速させるような、異常気象や天災といった試練を与えることで、そうならざるを得ないように決断させ促進させる苦難期を準備されており、次第にその方向に追い込むように仕向けられるであろうと予感するので、今世紀の当初25年ほどは、その試練と苦難の混迷と動乱に耐えることが必要と覚悟すべきであろう。
安易に与えられ入手した平和や豊かさより、苦難を重ねて自らの努力で勝ち取った平和や豊かさ、幸福感の方が、その有難さの実感が高まり、持続するものであろうから、「雌伏の長きは、飛翔すること高き」と心得て、地球の自然環境との調和的発展を目指す、その壮大な世紀の、世界規模の抜本的な構造改革と全人類の恒久的な幸福の実現を賭けた新時代の創設に、単なる理想や初夢の戯言で終わらせることなく、勇気を持って参画し、挑戦しようではないか。
もしこれまでのままで放置したり、小手先の修正で誤魔化すだけなら、我々人類の将来に本当に明るい夢も希望も持てなくなるのだから。

著者プロフィール

経済評論家・ビジネスドクター 芦屋 暁(あしや さとる)

幼少期の貧苦体験から「十分な教養があれば民族も国家も企業も個人も安泰」との信念を抱き、一生涯を人間能力の開発と日本経済・産業の発展に捧げる1本の杭になろうと決意し、都市銀行勤務を中退してフリーの経済評論家・経営コンサルタントの道に転身、大学の教鞭やマスコミ出演を経つつ、過去通算で全国約3千市町村を講演歴訪した実績を持ち現在に至る。庶民派で皮膚感覚の簡明率直な解説がモットー。

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