3分チェック! 与信管理基礎テスト part5
公開日付:2014.9.29
第5回の問題と、解答は以下の通りです。
TSR独自視点による解説もあわせてぜひご参考ください!
問題. ( )に語句を入れてください。 ※解答は赤字で記載
Q1.合名会社や合資会社は、( 無限 )責任社員のみでを含めて構成され、所有と経営が
一致している持分会社のひとつである。
※9/30配信のメルマガにてQ1.の問題に誤りがございました。訂正してお詫び申し上げます。
【解説】 : 合名会社や合資会社は、人的つながりを重視しているため、人的会社と表現されます。
これらはかつて戦前の財閥系列企業における株式所有に利用されていましたが、
現在採用している企業の多くは小規模な業態の企業となっています。
Q2.経営陣が個人で自社の事業部門を買収して経営権を買取る買収方法を、
( MBO( マネジメント・バイアウト ) )といい、経営の独自性が高まるメリットがある。
【解説】 : 敵対的買収を回避することや上場するメリットの低下という点から、上場企業でも
MBOを実施し、株式非公開とすることもあります。TOBが敵対的買収であるのに対し、
MBOはのれん分けというイメージです。
Q3.次のうち、倒産の最も多かった年はア~エのどれか選んでください。
ア.2009年 イ.2010年 ウ.2011年 エ.2012年
解答:( ア )
【解説】 : ア:15,480件 イ:13,321件 ウ:12,734件 エ:12,124件 で、ア.が最多です。
リーマンショック以降、倒産件数は年々減少し続けています。
ちなみに、2010年1月に日本航空が莫大な金額を抱えて会社更生法による倒産を行った
影響から、負債総額の最も多い年としては イ.(7兆1,607億7,300万円)となります。
Q4.清算型倒産・再建型倒産に関して、誤っている文章を以下のア~ウより選んでください。
ア.清算型倒産は、破産と特別清算の2種類がある。
イ.清算型倒産の場合、債権者の回収額は債権額全体の5%未満ほどになる。
ウ.再建型倒産を行った企業は、清算型倒産に移行できない。
解答:( ウ )
【解説】 :再建型倒産の場合でも、債権者の同意を得られない場合や
再建計画がうまく進まない場合、清算型倒産に移行することがあります。また、
イ.のように清算型倒産の場合には回収金額が極端に少なくなってしまうことから、
時間を要したとしても最終的には再建型倒産の方が多くの金額を回収できることがあります。
Q5.次のア~エのうち、財務活動におけるキャッシュフローでないものを選んでください。
ア.借入金の増加・返済 イ.配当金の支払 ウ.有価証券の売却 エ.株式の発行
解答:( ウ )
【解説】 : 有価証券の売却は投資活動におけるキャッシュフローです。
財務活動におけるキャッシュフローは、資金の調達や調達資金の返済といった
企業の財務に関する現金及び現金同等物の増減です。