3分チェック! 与信管理基礎テスト part1
公開日付:2014.6.3
与信管理業務は実務を通して理解することが多く、書籍やセミナーなどで
得た知識を、そのまま自社の審査業務等に生かすことは難しいといえます。
また、いかなる知識も、アウトプットの機会がなければ効率的な定着はできません。
そこで今回、新シリーズとして、「3分チェック! 与信管理基礎テスト」と題し、
与信管理に最低限必要な知識を確認するための問題をメールマガジンで配信しました。
以下に回答と解説を記載いたしますので、社内研修や朝礼のネタとして、ぜひご活用ください!
問題. ( )に語句を入れてください。 ※解答は赤字で記載
Q1.2006年5月に会社法が施行され、資本金( 1 )円で株式会社を設立できるようになった。
【解説】 : 会社法施行以前は、株式会社は最低1,000万円、有限会社は最低300万円の資本金が必要でした。
実体のないペーパーカンパニーは悪徳商法の温床になるので注意が必要です。
Q2.約束手形の支払期日に決済が困難になった際、手形支払先への支払いを
延ばすことを手形( ジャンプ )という。
【解説】 : 手形ジャンプは、数ある倒産予兆の中でもかなり警戒が必要な状況といえます。
Q3.私的倒産の一種である銀行取引停止処分は、手形や小切手の不渡りを同一
手形交換所管内で( 6 )ヵ月以内に( 2 )回起こした場合に受ける制裁である。
【解説】 : 銀行取引停止処分を受けると、手形交換所の加盟金融機関から2年間にわたり当座取引や貸出取引
ができなくなります。電子債権の場合でも同様に電子債権記録機関から取引停止処分を受けます。
Q4.長期借入金とは、借入金の返済期限が( 1 )年を超えて到来する借入金で、設備投資などの
( 固定 )資産へ投下されることが多い。一般的に、信用背景の低い会社ほど金利は( 高 )い。
【解説】 : 借入金の金利が判明しない場合、損益計算書の支払利息の金額から信用背景を推察しましょう。
Q5.税引前当期純利益とは、( 経常 )利益に特別利益をプラスした利益で、事業活動において獲得した
全ての利益である。
【解説】 : 一般的に重要視されている当期純利益は、法人税・住民税及び事業税など、当期以前の利益が
大きく影響を与えます。純粋な企業活動の収益性を考慮する場合は、税引前当期純利益に注目しましょう。
Q6.合併には2つのパターンがあり、合併企業の1社が存続させ、もう1社を解散させる場合( 吸収 )合併
といい、設置した新設法人に2社以上の会社が吸収される場合を( 新設 )合併という。
【解説】 : 新設合併は企業をいったん解散させるので、許認可を改めて取り直す必要があり、登録手続が
煩雑であるため、吸収合併の方が多い傾向にあります。