公開日:2012.01.01
重要新法ポイント解説
重要新法ポイント解説
第120回 法制度の改革はシンプルに
この10年で様々な法制度の改革、新法の施行がありましたが、それが、社会にとって役立つものとなったのは少ないのではないでしょうか。私が「必要だった」、「よかった」と思うのは、破産手続の運用が変わったことと殺人罪などについて公訴時効が無くなったことくらいで、むしろ、弊害が目立つ、あるいは、機能していないという結果に終わったものが多いと思います。
その典型的な法律が会社法だと思います。
会社の形態や組織運営に非常に多くの選択肢が増えましたが、「果たしてそんな必要があったのか」というくらい実際は機能していないのではないでしょうか。
技術開発についてよく言われることですが、技術は急激に進歩するが、それを扱う人間の進歩は遅いのです。法制度も同じで、徒に複雑な法制度を作っても、それが多くの人にとってその趣旨が理解できるものでなければ機能せず、社外取締役のように、企業の建前的なアピールに利用されるだけに終わります。
この10年、法制度が社会の変化に即応していないとのかけ声の下、数々の法制度の変革がなされてきましたが、これから法制度の改革を行うにあたっては、安易に既存の制度を複雑に改変しないという法制度の「わかりやすさ」を考慮すべきであると思います。
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