企業情報、信用調査など与信管理をサポートする東京商工リサーチ

黄金酒造(株)ほか1社、信用調査、与信管理、倒産情報は東京商工リサーチ。

メルマガ会員・セミナー会員募集
 

公開日:2013.06.07

負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。

黄金酒造(株)ほか1社 [鹿児島] 焼酎製造

破産申請 / 負債総額 約32億円

~遠赤焙煎仕込み焼酎製造~

 黄金酒造(株)(TSR企業コード:942033477、霧島市国分姫城3080-1、登記上:同市国分敷根2804、設立昭和24年10月、資本金1億7810万円、黒岩義勇起社長)と、関連会社の薩摩麦酒(株)(TSR企業コード:940166283、同所、設立平成7年4月、資本金1億1250万円、同社長)は5月31日、東京地裁に破産を申請し同日、保全管理命令を受けた。申請代理人は山岸洋弁護士ほか1名(三宅坂総合法律事務所、千代田区内幸町2-1-4、電話03-3500-2911)。保全管理人には田川淳一弁護士(功記総合法律事務所、中央区築地1-10-7、電話03-6226-0632)が選任された。

 負債は黄金酒造が約7億6000万円、薩摩麦酒が約24億4000万円で、2社合計約32億円。

 

 黄金酒造は五領酒造(株)として設立され、平成8年12月(株)健康医学社(TSR企業コード:290889529、東京都港区、黒岩裕勇起社長、平成24年10月破産開始決定)の経営陣が買収、黄金酒造(株)に商号を変更するとともに黒岩義勇起氏が代表取締役に就任した。遠赤焙煎仕込みと呼ばれる独自の製法と芋麹を用いる技術を確立し、13年から全芋焼酎と銘打った商品の本格的な製造販売を開始した。

 「蘭」、「蘭芳」、「東五」、「薩摩さくら」、「真夏の果実」などを生産し、瓶詰工場を設備するなどして増産体制を築き、焼酎ブームにも乗って一時は5億円近い年商を計上。その後、ブームが沈静化したこともあって売上は落ち込んだものの、グループの事業再編によって関連会社が手掛けていたブライダル事業やレストラン経営、黒酢の通信販売事業などを譲り受けたことで、21年9月期に約7億2000万円の売上高を計上するまでになった。

 しかし、消費の低迷や婚礼数の減少・簡素化などに加え、競合の激化もあって主力の焼酎販売やブライダル事業での減収が続き、24年9月期の売上高は約4億6000万円にまで減少。約3000万円の赤字を計上し、5期連続で赤字決算となっていた。

 薩摩麦酒は健康医学社の全額出資により、酒類の製造販売やレストラン経営などを目的として設立され8年7月、店舗・工場などを新設して稼働を開始。地ビールの製造販売のほか、ブライダル事業やレストラン経営を手掛け、一時は6億円台の年商をあげていた。

 しかし、消費の低迷などを背景に売上の大半を占めていたブライダル事業やレストラン経営での収入が落ち込んで、20年3月期の売上高は約3億8000万円にまで減少。グループ事業の再編に伴いブライダル事業やレストラン経営を関連会社へ譲渡したほか、ビール製造販売も縮小して関連会社に対する不動産賃貸が主業務となったことで、24年3月期には約2700万円まで落ち込み、約2000万円の赤字を計上。同期時点で繰越損失額は約14億9500万円に達し、大幅な債務超過に陥っていた。

 このような状況下、グループの健康医学社が、温泉の使用権をめぐるトラブルから債権者から破産を申し立てられ、24年10月17日、約77億円の負債を抱えて破産開始決定を受けたことから、動向が注目されていた。

 当面の間、裁判所の監督の下、保全管理人が焼酎販売とブライダル事業を継続することとなっている。

 

記事の取扱いについて


TSR商品販売サイト

  • TSR ONLINE SHOP:出版物・マーケティングレポート等のオンラインショッピングサイト

TSR関連おすすめサービス

  • エラベル:TSRがオススメする就職・営業に役立つ地域の優良企業紹介サイト
  • TSR express:TSR情報誌をご購読のお客様に無料でお届けする倒産情報配信・検索サービス
  • 東日本大震災関連記事

TSRのソーシャルネットサービス(SNS)

  • 東京商工リサーチtwitter公式アカウント
  • 東京商工リサーチ公式facebookページ