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公開日:2011.02.18

負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。

(株)アーム電子 [東京] 電子回路基板製造

破産申請へ / 負債総額 約62億円

~元・ジャスダック上場、民事再生廃止決定~

平成22年8月23日に民事再生手続の開始を申し立てた(株)アーム電子(八王子市叶谷町1055、設立昭和55年6月、資本金10億6647万円、佐藤雅美社長、従業員183名)は2月15日、東京地裁より民事再生手続廃止決定を受けた。監督委員には渡辺昭典弁護士(成和明哲法律事務所、港区虎ノ門4-3-1城山トラストタワー31階、電話03-5408-6160)が選任されており、今後は事業を清算し破産を申請する予定。

負債総額は、約62億円。

 

 産業用電子機器から民生用機器に至る電子・電気機器の試作用プリント基板設計・製造を手掛け、少量・多品種・短納期の生産に強みを持ち、本社工場と八王子四谷工場を開設する他、神奈川県、栃木県、千葉県、長野県、愛知県、大阪府、福岡県にも営業所を開設し、平成16年12月株式をジャスダック市場に上場、20年5月期の売上高は41億4000万円を計上していた。

 しかし、価格競争激化から売上の低迷と収益の低下を余儀なくされ、リーマン・ショック後の世界的な不況に伴う需要減退もあり、21年5月期の売上高は29億2900万円まで落ち込み、当期損失12億9200万円と4期連続の赤字に転落。また、不動産取得を含めた設備投資に加え、子会社買収のための借入負担が財務を圧迫していたこともあり、取引金融機関に対し借入金の返済スケジュールの緩和を要請。同期の有価証券報告書において、「継続企業の前提に関する事項」(ゴーイングコンサーン)が注記されていた。そのような状況下、販売単価の見直し、経費削減等により収益の改善に取り組んでいたが、22年2月、子会社である(株)ダイヤテック[22年8月破産]において不適切な会計処理が発覚したことで信用が悪化、受注減少に歯止めが掛からず自主再建を断念、民事再生法適用申請による再建を選択していた。

 22年9月にはジャスダック市場の上場が廃止となり、同年11月(株)アイビス・キャピタル・パートナーズ(東京都千代田区)及び林純一氏を支援者とし、業務・金融支援契約を締結。1月26日開催の債権者集会において、頭数要件では過半数の同意を得られたものの、金額要件では2分の1の議決権額の同意を得られず、再生計画案が否決されていた。再度債権者集会を開き決議を行うことを検討していたが、担保不動産の評価に対する乖離は大きく、不動産担保権者との協議を継続しても合意に達する見込みに乏しく、再生計画案否決により事業の劣化が進むと考えられることからも、事業継続を断念した。

 

 

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