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公開日:2005.05.13

負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。

(株)スペースワールド [福岡] テーマパーク

民事再生開始申立 / 負債総額 約351億円

〜第三セクター〜

 新日本製鐵の子会社で北九州市のテーマパーク(株)スペースワールド(北九州市八幡東区東田4−1−1、設立昭和63年7月、資本金20億円、伊倉信彦社長、従業員200名)は5月13日、福岡地裁小倉支部に民事再生手続開始を申し立てた。申立代理人は中野敬一弁護士(小倉北区、電話093−592−1201)。負債は約351億円(但し、負債の大半は新日本製鐵で、一般債務については全額支払う予定)。

 

スペースワールドは、米国スペースキャンプ財団とライセンス契約し、宇宙体験型テーマパークとして新日本製鐵の工場跡地に約300億円を投じて平成2年4月にオープン。北九州市が1億円、福岡県が2000万円出資する第三セクターとして、北部九州観光の起爆剤となるべく期待を集めた。

 平成6年3月高さ60mから落下する「流星ライナータイタン」を新設し人気を集め、平成7年3月期には過去最高の年商124億8500万円をあげていた。また、平成8年3月にはジェットコースター「ヴィーナス」を新設、当初の宇宙体験型から遊具中心の施設へと変化させ、10年3月期には入場者数230万人を記録したが、客単価の低下と初期投資、遊具新設費用などにともなう借入負担が利益を圧迫していた。

 しかし、11年5月にJRスペースワールド駅が新設され交通アクセスが向上したうえに入場料を値下げしたが、長引く不況の影響で入場者数は減少の一途を辿り、16年3月期は入場者数180万人、年商58億9700万円にまで落ち込んだ。

 こうした中、新日本製鐵は平成15年3月期にスペースワールドの債務保証203億円を貸倒引当金として計上、さらにスペースワールドの平成16年3月期に新日本製鐵の指導で建物、遊具などの減損処理を実施し、同損失118億6900万円を計上、累積赤字351億円、債務超過331億9100万円を抱えるに至り、挽回するだけの具体的な材料もなくなった。

 新日本製鐵は、好業績を背景に子会社を含めた周辺事業の見直しを進め、赤字脱却の糸口が見えない同社の経営から撤退する方針を固め今回の措置となった。今後は民事再生法のもとで、北海道ルスツリゾートの改革や再建中の杉乃井ホテル(別府)の運営管理で実績を持つ加森観光(札幌市中央区、加森公人社長、電話011−222−3088)に経営権を譲渡し、再建を目指すことになる予定。

 なお、第3セクターの倒産は、5月の(株)壱岐カントリー倶楽部(長崎県、負債11億5000万円)に次いで今年に入り全国で7件目。また、テーマパーク・遊園地・レジャー施設の倒産は全国で23件目。

 

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