公開日:2008.12.24
負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。
(株)アルファ・ドーム | [東京] パチンコ店経営 |
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破産手続開始申立 / 負債総額 約30億3000万円
(株)アルファ・ドーム(千代田区隼町2−12、登記上:千代田区九段南3−9−14、設立昭和63年8月、資本金1000万円、澁谷正行社長)は12月18日、東京地裁に破産手続開始を申し立てた。
申立代理人は安田修弁護士(千代田区紀尾井町3−20、電話03−3288−5228)。
負債は債権者約250名に対して約30億3000万円。
アルファ・ドームは昭和63年8月設立のパチンコ店経営会社。北海道千歳市にて「千歳ドーム」を出店し、その後は「札幌ドーム」の名称などで多店舗化を推進、平成10年には関東地区にも進出し業容を拡大してきた。11年には店舗網は12カ所に及び、ピーク時の12年4月期には年商577億5849万円をあげていた。
しかし、射幸性の強い機種に対する規制や、グレーゾーン金利の撤廃・消費低迷による顧客数の減少を背景としたパチンコ店離れによって、売上減少に歯止めがかからない状況となっていた。このため、不採算店舗の閉鎖などのリストラに着手し、その結果、19年4月期の年商は188億119万円にまで落ち込んでいた。また、同時期に東京国税局の税務調査を受け過去の所得隠しを指摘され、対外信用は失墜。19年にも2店舗の閉店を余儀なくされたことから、さらに売上減少が続き経営を圧迫していた。