公開日:2009.09.01
負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。
シルバーオックス(株) | [大阪] 各種肌着卸売 |
---|
破産手続開始決定 / 負債総額 約57億円
~大阪府の上場会社の倒産は今年2件目~
7月15日に資金ショートを起こし動向が注目されていたシルバーオックス(株)(大阪市北区堂島浜2-1-9、設立昭和23年8月、資本金26億3500万円、西崎保孝社長、135名)は9月1日、大阪地裁へ破産手続開始を申し立て、同日開始決定を受けた。
申立代理人は若杉洋一弁護士(大阪市北区堂島1-1-5、弁護士法人大江橋法律事務所、電話06-6341-7437)ほか6名。
破産管財人は石井教文弁護士(大阪市中央区高麗橋4-4-9、弁護士法人大阪西総合法律事務所、電話06-6208-8771)が選任された。
大阪府の上場会社の倒産は4月の(株)ライフステージに次いで2社目。全国での上場会社の倒産は6月の(株)アプレシオに次いで19社目。
シルバーオックスは「肌着から洋服まで」のキャッチフレーズでインナーウェアからアウターウェアまで幅広く商品展開し、量販店・専門店などに販路を拡大。昭和38年8月には大阪証券取引所市場第2部に上場、平成12年3月には東京証券取引所・大阪証券取引所市場第1部へ指定を受け、ピーク時の平成12年3月期には年商450億9166万円を計上していた。
その後は、消費低迷による大手流通業の不振や消費者の購買動向の変化などから業況は年々悪化し、21年3月期の年商は134億3500万円にとどまっていた。そうしたなか、今年7月15日、支払期限を迎えた約束手形(5億9411万円)が支払不能となり、その後7月22日には連結子会社(株)イン・アウトの株式を全額譲渡、また8月13日には物流子会社2社を佐川グローバルロジスティクス(株)へ譲渡契約を締結していたが、金融機関等からの融資交渉がまとまらない中で運転資金不足が露呈。事業継続を断念し、法的手続を決断した。