企業情報、信用調査など与信管理をサポートする東京商工リサーチ

日本クレセント(株)、信用調査、与信管理、倒産情報は東京商工リサーチ。

メルマガ会員・セミナー会員募集
 

公開日:2009.09.03

負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。

日本クレセント(株) [石川] 食品関連機械製造ほか

事業停止 / 負債総額 約20億円

 日本クレセント(株)(白山市横江町1155-1、設立昭和52年4月、資本金8241万円、徳野信雄社長、従業員70名)は9月2日までに全従業員を解雇し事業を停止した。事後を菅井俊明弁護士(金沢市尾張町1-2-2、電話076-261-6554)に相談中である。

 負債総額は約20億円。

 

 日本クレセントは金沢市で大昇厨房(株)として設立。昭和56年2月、石川郡野々市町に移転し(株)大昇製作所に社名変更。昭和61年1月、現在地に新築移転した。食品関連機械の製造と、建築用石材の加工で実績を築き、とりわけ回転寿司コンベアでは業界2位で国内シェア約30%を有し、特許取得件数も海外分を含めると166件に達していた。

 最盛期の平成11年3月期から12年3月期にかけては回転寿司店の出店が相次ぎ、コンベア本体だけでも月30台前後の受注を確保し2期連続で40億円近い売上をあげていた。しかし、その後は売上不振に見舞われ、13年には東京池袋に直営店を開店し飲食部門にも進出したが、投資負担が大きく13年3月期と14年3月期は大幅赤字を計上した。

 15年3月期以降は、直営店がようやく軌道に乗ってきたことや、時代ニーズにあった各種営業提案が受け入れられるようになってきた。また不採算分野の縮小とリストラ断行などに努めた結果、黒字業績への立て直しに繋がった。17年3月期はさらに利益重視に傾注し、売上高は前期比8.1%のダウンながらも総利益率は前期比3.2ポイント改善した。

 ただ18年3月期は業界全体が受注減に見舞われた年であったとされ、機械部門で相当に後退。幸い17年7月に長野県須坂市でオープンした直営店の売上高が寄与して、全体の売上高は最小限の落ち込みに抑えたが、損益については、上海市の子会社設立や直営店オープンによる創業費などが嵩んだことから2000万円程度の黒字に留まった。

 その後も、業界では一皿100円など安さをセールスポイントとする業者では新規出店が続いたが、当社ではそうした業者への販売ルートを持たず機械受注は低迷が続いた。一方、飲食部門も消費不況のもと苦戦が続き、また石材部門も地元建設業者の破綻で不良債権を抱えるなど苦境に立たされていた。

 こうしたなか、金融債務の増加から資金繰りは悪化する一方で、各行へ返済条件の変更を相次いで要請していた。21年6月には飲食部門を別会社へ譲渡し、8月からは石材部門も閉鎖することで大幅なリストラを行い機械部門のみで事業の継続を模索していた。

 9月2日17時から白山商工会議所で金融機関を除いた債権者に対する説明会が開催された。

 私的整理を進める予定とされ、現在残っている手形分については30~40%程度を支払える見通しが示されたが、債務の大半を占める金融機関との協議はこれからとされ、事態は流動的要素が多い。

記事の取扱いについて


TSR商品販売サイト

  • TSR ONLINE SHOP:出版物・マーケティングレポート等のオンラインショッピングサイト

TSR関連おすすめサービス

  • エラベル:TSRがオススメする就職・営業に役立つ地域の優良企業紹介サイト
  • TSR express:TSR情報誌をご購読のお客様に無料でお届けする倒産情報配信・検索サービス
  • 東日本大震災関連記事

TSRのソーシャルネットサービス(SNS)

  • 東京商工リサーチtwitter公式アカウント
  • 東京商工リサーチ公式facebookページ