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『国内銀行の平均年間給与』調査~平均給与604万円 4年ぶりに増加、信用調査、与信管理、倒産情報は東京商工リサーチ。

公開日:2011.08.09

『国内銀行の平均年間給与』調査~平均給与604万円 4年ぶりに増加

 2011年3月期の国内107銀行の平均年間給与は604万9,000円で、4年ぶりに前年を上回った。とは言え、増加額はわずか1,000円で、ピークだった2007年3月期からは42万1,000円ダウンしている。

 業態別では、大手行が3年連続で下げ、地方銀行、第二地銀は4年ぶりに増加に転じた。だが、大手行と第二地銀の平均年間給与差は、2009年3月期の236万9,000円から縮小したが、依然として185万6,000円開いており、業態格差は埋まっていない。

 平均年間給与トップは、みずほコーポレート銀行が前年2位から躍進、唯一800万円台を守り、5年ぶりにトップに返り咲いた。2位は前年5位の三菱東京UFJ銀行、3位は同4位の静岡銀行が繰り上がった。前年まで2年連続でトップだった新生銀行は4位へ、同3位のあおぞら銀行は5位へ、それぞれランクダウンした。

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平均年間給与604万9,000円 4年ぶりに増加

 銀行107行の2011年3月期の平均年間給与は604万9,000円(前年同期比1,000円増)。前年実績を上回ったのは大手行3行、地方銀行32行、第二地銀17行の計52行(構成比48.5%)で、前年の11行から大幅に増えた。全体では2007年3月期(647万円)をピークに3年連続で減額が続いていたが、2011年3月期は4年ぶりに増加に転じた。

 

 業態別の平均年間給与は、大手行が726万9,000円(前年同期比12万6,000円減、同1.7%減)、地方銀行が630万1,000円(同1万9,000円増、同0.3%増)、第二地銀が541万3,000円(同7,000円増、同0.1%増)と、大手行が3年連続で減少した一方、地方銀行と第二地銀は4年ぶりに増えた。

 大手行と他業態との格差は、地方銀行とは96万8,000円(前年同期比14万5,000円縮小)、第二地銀とは185万6,000円(同13万3,000円縮小)と、若干縮小しているが、まだ格差は大きい。

 

 平均年間給与の上位5行では、3位の静岡銀行を除く4行を大手行が占めた。

 平均年齢や職制、職種(一般職、総合職など)などの相異で単純比較はできないが、上位30行の内訳は、大手行6行、地方銀行22行、第二地銀2行。地域別では、東京7行を含む関東・甲信越圏が16行で最多。特に、地方銀行の優勢ぶりが目立ち、静岡・新潟・岐阜は各2行が入っている。

 

 2011年3月期に赤字転落した東京スター銀行は2010年3月期10位→15位に、七十七銀行は同6位→11位にランクダウンした。逆に、阿波銀行は同15位→7位、群馬銀行は同11位→10位にランクアップし、トップテン入りした。

 

 増額上位5行は、トップが池田泉州銀行(57万6,000円増)。2位は阿波銀行(43万9,000円増)、3位は愛媛銀行(41万円増)、4位富山銀行(37万3,000円増)、5位仙台銀行(36万5,000円増)と地方銀行が目立つ。一方、減額で最も大きくダウンしたのは2年連続で平均年間給与トップだった新生銀行(78万2,000円減)。次いで、福邦銀行(68万1,000円減)、肥後銀行(49万6,000円減)、北海道銀行(43万9,000円減)、東京スター銀行(42万3,000円減)の順だった。

平均年間給与

※各金融機関が有価証券報告書などに記載している平均年間給与を基に単純に平均値を算出した。

従業員数 5年連続増

 国内銀行の2011年3月期の従業員数は25万9,048人で、2007年3月期以降、増え続けている。2009年3月期はリーマンショックがあったが、その前の内定増で前年同期比4.1%増と急増している。その後、世界同時不況による景気低迷で採用を抑制、2011年3月期は0.5%増にとどまった。

 

 業態別の2011年3月期の従業員数は、大手行9万9,919人(前年同期比463人増、同0.4%増)、地方銀行11万9,365人(同1,153人増、同0.9%増)、第二地銀3万9,764人(同310人減、同0.7%減)と、第二地銀だけが2007年3月期以来、4年ぶりに減少した。

 

 国内銀行は、バブル崩壊後の不良債権処理で、正社員を抑制しパート社員にシフトしたほか、団塊世代の大量退職者の不補充、新卒採用の抑制など人員削減に注力してきた。その結果、年代別の人員構成に歪みも出ていたが、ここ数年は政策効果などで与信コストが減少し収益が大幅に改善した。さらにグローバル戦略への対応も迫られた結果、積極採用に転じる動きも見られる。平均年齢は2006年3月期の38.9歳から2010年3月期の38.3歳まで、毎年若返っていたが、2011年3月期は38.5歳と0.2歳上昇した。

従業員数

※09年3月までは銀行109行が対象。10年3月は茨城銀行と関東つくば銀行(現・筑波銀行)の合併で108行。11年3月は泉州銀行と池田銀行(池田泉州銀行)の合併で107行(大手8行、地方銀行60行、第二地銀39行)が対象。


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