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公開日:2010.01.29
情報部
負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。
TSR企業コード:29−305318−9
(株)シネカノン(渋谷区松濤1−9−3、設立平成3年3月、資本金1億4500万円、李鳳宇社長、従業員17名)及び子会社の(株)CQNシネマズ(同所、設立平成7年7月、資本金2000万円、同社長、映画館経営)は1月28日、東京地裁に民亊再生手続開始を申し立てた。 申立代理人は清水直弁護士(中央区八重洲2−2−12、清水直法律事務所、電話03−5202−0585)ほか5名。 監督委員に相澤光江弁護士(港区虎ノ門4−3−13、坂井・三村・相澤法律事務所、電話03−6721−3111)が選任された。 負債は、シネカノンが債権者180名に対し約40億3000万円、CQNシネマズが債権者74名に対し約6億7330万円で、2社合計で47億330万円。 平成3年3月(有)シネカノンとして設立、20年3月に株式会社に組織変更し、「STANDING BAR CHE」の経営と「シネカノン有楽町1丁目」「シネカノン有楽町2丁目」の直営映画館2館を運営していた。当初は国際映画祭などでの受賞作品を中心に買付け、国内映画興行業者への配給を行っていたが、平成12年に韓国映画「シュリ」の配給を行い韓流ブームの火付け役となり、その後17年に井筒作品の「パッチギ!」、18年に「フラガール」の制作配給を手がけて平成19年9月期に33億8759万円の年商を上げた。 20年9月期も自社製作を加えて増収を計画したが、ヒット作に恵まれなかったことと、会計上の問題から映画出資金が売上に計上されず、年商が19億7962万円に下落して経常損失に転落。取引先への出資金返還や修正申告による特別損失に加え、詐欺事件により開業間もなく閉店を余儀なくされたコリアシネカノン(韓国)の撤退損失が重なり、12億円を超える当期損失を計上して債務超過に転落した。 急激な事業拡大に伴い金融債務を膨らませるとともに、映画投資ファンドからの制作費の調達等で有利子負債が増大。映画館の一部閉店と飲食部門の縮小も奏功せず、昨年10月以降取引先への未払金が激増して信用不安が拡大、自力再建を断念し今回の措置となった。
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