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読めばわかる与信限度額 part6 ~最大売掛金の算出~

公開日付:2014.10.30


与信限度額は、売掛債権額として理解されることが多いですが、運用においては
その違いを理解しておく必要があります。
一般的に、売掛債権額は月末に最少になりますが、与信限度額は
「最大の与信額」であるため、最大の売掛債権額を基準に設定する必要があります。


そこで今回は、「読めばわかる与信限度額」シリーズの第6回として、
取引先の最大売掛金の考え方を、具体的な例をもとご紹介します。



【取引先A社の月商、回収条件】
 月商  :1億円 
 回収条件:月末締め・翌月末払い(期日前回収率0%)


毎日コンスタントに売上がある会社は、毎日売掛金が計上されることに
なるため、売掛金は月末に最大になります。
しかし、月末に現金や手形の回収もあるため、売掛金の残額は1億円減少し、
以下のような推移になります。


A社の場合、月末に発生した売掛金と、同月の月初に発生した売掛金では、
前者は回収までに1ヵ月程度となりますが、後者は回収までに2ヵ月程度かかります。
そのため、その月の売掛金は最少で1億円、最大で2億円もの幅があります。
従ってこの場合、A社の最大売掛金としては2億円を設定することが
可能であるといえます。


ここに期日前回収が発生した場合、月商からその分を差し引く必要があるため、
最大売掛金は以下のような算出式になります。


最大売掛金=月商×(100%-期日前回収率)×最大売掛月数
 ※期日前回収率=定時回収日前に回収した金額÷月商×100


したがって、A社の最大売掛金は
 1億円×(100%-0%)×2ヵ月=2億円 となります。


販売から回収までの流れと、最大売掛金の関係をさらにわかりやすくすると、
以下の図にのようになります。


しかし、最大売掛金の活用は、厳しい与信限度額の設定条件ではないため、
他のリスクも考慮した上で、必ず回収できる取引先に対して実施するのが
ベターといえるでしょう。


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