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与信管理担当者必見! ここを見ています! TSR調査員の目 【最終回】

公開日付:2014.4.24



TSRが調査先へ取材の依頼をしても、取材を拒否されてしまうケースがあります。

その場合、取引先および金融機関への側面調査や、外部情報の入手によって

判明した事項をレポートに記載します。

また、取材が可能であったとしても、公開性が乏しかったり、意図的に実際と

異なる内容を報告する企業もあったりするため、TSR調査員は正しい情報を

取捨選択するスキルが求められています。


特に、業態が不透明で、慎重な取引を必要とする企業ほど、対外的な

公開性は低くなり、情報の入手は困難となります。

そこで今回は、「ここを見ています! TSR調査員の目」シリーズの最終回として

新規取引先など、得られる情報が少ない時に効果的な側面調査のノウハウを

ご紹介いたします。

以下、TSRの現役調査員の声をお聞きください。



商業登記・不動産登記


・事業目的欄に、本業と全く関係のない事業が多数記載されていると、

 不透明な印象を受けます。

 内容があいまいで事業内容が見えてこない会社には注意が必要です。

 閉鎖登記簿がある場合はコピーを閲覧し、過去行っていた事業を確認します。


・不動産の担保状況で、どの金融機関や企業から設定されているか

(抵当権者)を確認することはもちろん重要です。

 また、抵当権者の順位変動は、返済状況や抵当権者の利害関係に

 変化が生じたことを意味し、与信判断の重要な材料となります。


・不動産登記の、アンダーラインが引かれた抹消事項を見ることで、

 所有権・担保設定・順位変動の変遷を知ることができます。

 現在の所有者名義で、過去に差押の経歴があった場合は要注意です。


従業員の年齢


・業績の良い会社ほど、従業員の年齢に偏りが少ないです。

 従業員の高年齢化が進み、若手人員の採用を控えている会社は、

 退職者の増加に伴い、競争力が低下する傾向にあります。

 オフィスに入れる機会があったら、ぜひ注目したいです。


工場の立地


・工場の立地は意外と重要です。立地条件が悪いと、その分不要な輸送

 コストや人件費を含めた販売コストが発生し、利益率の悪化を招きます。


その他


・不要なペーパーカンパニーを多数設置している企業は一応留意します。

 全てではありませんが、所得隠しや脱税の温床となるケースもあります。

 また、損失を他のグループ会社に押し付けていないかもあわせて注目です。


・粗利率が高い企業は優良企業といえますが、もし焦げ付いた場合は

 営業キャッシュフローに与える影響も大きいという点では注意が必要です。


・役員の経歴に注目します。悪化した経営を立て直すために、取引金融機関から

 出向してきた役員がいることがあるためです。その役員が退職するタイミングは、

 経営再建が上手くいった場合か、再建の目途が立たなくなった場合の

 どちらかであることが多いです。


・個人的には、従業員が1~2名の小規模会社にも関わらず、「ワールド…」や、

「エグゼクティブ…」など、スケールの大きい社名を付けている会社には、

 違和感を覚えます。大企業に見せかけて、実態以上の取引を持ちかける

 悪徳企業である可能性も視野に入れます。



取引先の業績や財務内容は気になる、というご担当者様は多いことと思います。

しかし、取引先から業績数値や決算書を直接入手するのは難しいケースも多く、

調査会社への取材協力が得られないこともあります。

その場合は、上記のような側面調査が与信判断の重要な鍵となるため、

小さな情報も見落とさないように留意が必要です。


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