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粉飾決算の手口(1)~貸借対照表の粉飾~

公開日付:2013.04.23


近年、企業にはコンプライアンスの順守を厳しく求められています。
特に、利害関係者を欺く粉飾決算は決して許されるものではありません。
しかしながら、巨額損失の「飛ばし」を行ったり、負債の簿外計上を
行ったりと、粉飾決算の手口は巧妙かつ多様です。

そこで、今回は「貸借対照表」における粉飾決算の手口について、
代表的なものを一部ご紹介いたします。

・現預金の増加   : 商品や、有形・無形の固定資産の簿外売却による入金
            債権や各種資産を担保とした簿外借入による入金
・受取手形の増加  : 回収不能が明確な不渡手形をそのまま償却しない
・売掛金の増加   : 貸付金、未収入金を売掛金として計上する
            貸倒損失が発生しても、売掛金を減らさない
・棚卸資産の増加  : 棚卸評価損を低く計上、仕掛品を過大計上する
・有価証券の増加  : 有価証券取得のための交通費や通信費を算入する
            含み損のある有価証券を一時的に転売(飛ばし)
・前払費用の増加  : 経費の支払を前払費用で計上する
            ⇒支払利息、保険料等の経費支出が資産の増加に
・建物や機械の増加 : 修繕費など収益的支出を資産計上する
・買掛金の減少   : 未払金として計上する
・短期借入金の減少 : 長期借入金として計上する
            ⇒流動負債が多いと財務内容が不健全と見られる
             ことが一般的
・純資産の増加   : 負債を資本金に変更する
            ⇒債権者の了解を得て、借入金を返済する代わりに
             資本金として計上する

上記の通り、粉飾決算は資産勘定を実際より大きく、負債勘定を実際より小さく
する方法が一般的です。これにより、当座比率や流動比率を高めたり、負債比率
を低くしたりして財務内容を良く見せかけようとします。

また一方で、資産勘定を実際よりも少なく見せかける、いわゆる「逆粉飾」
という手口もあります。
貸借対照表の内容は、与信判断において極めて重要な数値となるため、不自然な
勘定科目の値が見られた場合、粉飾の可能性がないかを含め、十分な検討が
必要といえるでしょう。

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