「深い」取材で達成感を追求
情報部スタッフの日々の仕事は、朝の電話一本からはじまる。問い合わせ内容は「不渡を出したらしい?」「法的申請したのでは?」というような曖昧な内容が多い。事実とすれば、すぐ現場に駆けつけ取材に入り 1)負債額は 2)倒産原因は 3)事後処理は 4)従来の取引先はどこか を徹底的に「深く」聞き取り調査して、素速く記事にして発信する。落ち着く暇もなく次々と取材へ。
- ■「超大型倒産」時の強烈な体験
- 大型倒産の取材結果がマスコミで報道されると共に、弊社が発行する「TSR情報」に掲載される。そんな中で今でも強烈な印象が残っているのは、大手の小売業が民事再生手続開始を申し立てた時のことです。
2000年7月、オフィスで取材結果をまとめていたところに、史上最大(当時)の倒産ニュースが飛び込んできました。たちまち新聞社やTV局からの問い合わせが殺到し、一瞬にしてパニック状態に陥ったのです。急いで同社についてはもちろん、各地の関連会社の情報をかき集め、部員一丸となってマスコミに対応する一方、速報記事の作成に大わらわ。ほっと一息ついたら、終電間近になっていました。あの急場をなんとかしのいだことで、情報担当として少し自信がついたような気分になりました。

情報部のオフィスは、さながら雑誌編集部のよう。
- ■広角の情報アンテナをセット
- 企業の倒産は、ある日突然発生することもありますが、以前から経営が厳しくなっていることを察知していた企業が倒産に至るというケ-スが多くなってきました。このため、事前の情報収集は当然です。毎日インタ-ネットをはじめ新聞・雑誌に目を通して、個々の企業や業界の動向を常時チェックするなど情報武装をしておかないと、いざと言う時にきちんと動けません。「チェック」することが当たり前の習慣になってきました。多くの情報アンテナを一人一人が張り巡らしておくことが大事ということが身にしみるようになりました。
今では、社外との情報交換活動も積極的に行い、貴重な情報を入手できるよう鋭敏なアンテナを備え付けられるように張り切って取材しています。

正確な情報を迅速にお客様にお届けできるよう、日々努力しています。
- ■情報活動は責任分担のチームプレー
- 大型倒産発生時は特にそうですが、常に大変な情報量を抱えています。ひとたび倒産ということになれば多くの企業に与える影響も計りしれません。ですから”情報”の仕事には一にも二にも「チームワーク」が大切です。スタッフ全員が週1回の定例ミーティングのほか、随時部内の情報交換もきちっと頭に叩き込んで、自分に与えられた役割を果たすことが基本です。また、自由時間をどう使うかがスキルアップのための勝負だと考え、更に得意分野にチャレンジしています。
TSRの「顔」は何といっても、数多くの企業を訪問・取材している調査員ですから、絶えずコミュニケーションをとるように心がけています。私の同期は調査、営業、業務、内勤とさまざまな部署に配属されているので、いろいろな話を聞く機会に恵まれています。この大きな財産であるネットワークを活かして、充実した仕事をしていきたいですね。
- ■倒産企業を「反面教師」として学習
- 情報部の仕事を通して痛感するのは、企業の倒産にはたくさんの不幸がつきまとうということです。ぎりぎりまでがんばったのに倒産に追い込まれた経営者もいます。ある先輩が、倒産した経営者と話す機会があったとき、相手が急に感極まって「私は今、自殺してお詫びしなければならないと思っている」と号泣されたことがあったそうです。必死に説得して思いとどまってもらい、後日、その社長さんから感謝の電話をいただいたということですが、そんな辛い場面に直面することもしばしばあったという体験談を聞きました。
悲惨な倒産企業の姿は、反面教師です。なぜ倒産したかの原因を求める取材は、一方では、その会社が最悪の事態を回避する手段はなかったのかを考えさせられる、ということです。そんな「深い」取材ができ、企業の経営者やビジネスマンに発信できる記事が採りあげられた時が、情報部のスタッフとしてもっとも達成感を得られた瞬間です。
■人事部から
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